ソニーα7IIIとキヤノン6D markIIのどちらを買うべきか迷ったら?

2019年4月12日カメラ,カメラの選び方

いよいよ、ボーナスの時期が近づいてまいりました
このブログは、カメラを買って撮影会に行こうをテーマにしていますので、高価でなかなか買えないデジタル一眼カメラを購入する機会として活用していただければと感じています。

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初めて買う人へのカメラのおすすめ

このブログでは、初めてカメラを買う時には、あんまり安い入門機、あまり高価なカメラは避けて、必要なアイテムも含めて10万円程度のプレミアムな入門機を購入することをおすすめしています。

他の趣味があって写真を撮る人なら問題無い

それはカメラを買うのはあくまでも手段で、目的は自分で写真を撮って楽しむ、というところにあります。
何をどの位撮影するかというペースが自分でつかめなかった場合、割と簡単に挫折してカメラがお蔵入りしてしまうことが多いからです。

例えば、旅行が好きな人、外食が好きな人、自分の家族や恋人の写真が撮りたい人であれば、話は簡単です。
今までの生活の延長上にカメラを持っていき、そこで撮影すればいいので、趣味として継続しやすいでしょう。

一方、せっかくカメラを買ったので、景色でも撮影しようとか、女の子の写真でも撮れないかな?みたいな動機ですと結構危険です。

せっかくのカメラを使わない人も多い

よくネットで見るようなはっと目のさめるような景色は、自宅の近所にはありません
実際に撮影場所をチェックしてみると、都市部ではなくはるか彼方の地方のさらに遠くだったりします。

撮影会に参加してモデルさんを撮影する場合でも、1時間7000~10000円位がよくある料金で、休みのたびに撮影するのにはちょっとお金がかかりますよね。
さらにカメラの他にその位の費用がかかるのであれば、他の趣味をあきらめなければならないかもしれません

そんな感じで、気後れしているうちに、いつの間にか写真を撮らなくなってしまったという人は世の中にはいくらでもいます。

逆にあまり安価な入門機の場合は、今どきのスマホの写真よりはっきりきれいな写真を撮るのにはそれなりにコツをつかむ必要があり、練習が要ります

最初からもっといいカメラを買ってもいいですよ

逆に言えば、撮るものが決まっていて資金的な余裕があるのであれば、もう少しいいカメラを買った方が、写真のクオリティが楽にあげやすいので有利です。

カメラの性能は画素数だけではない

カメラを選ぶ時は、とにかく高精細な写真が撮りたいという意識でカメラを買いますが、解像度というのは撮れる写真のドット数ですので、無闇にデータ量の大きな写真を撮っても使い道に困ります
実際、ブログに掲載するような写真は1枚1MBでも「うわ、でかい」位な感じなのですが、普通の2千万画素位のカメラで撮影してもJPEGだけで5MB位の画像になるのは全然普通です。
紙にプリントするような時も同じような状況になります。

高級カメラに求める機能

実際に高級なカメラを買った方がいい理由とは、高級機種だと、ピントの精度や速度、被写体の色や明るさの検出という性能、続けてシャッターを切った時に何枚まで撮影できるのか、などといった基本的な性能が高いのが大きな理由です。

具体的には、たくさん写真が撮れて、1枚ごとの撮影も失敗しにくく、後から現像などの加工も最小限で済むのです。
ただ、もちろん高級というからには値段もそれなりにして、大体20万円コースです。

すーすーの事情

このブログを始めたのは2018年に入ってからなのですが、Twitterなどでも更新通知などを行っているせいもあって、リアルなすーすーを知っている知人の方も相当な数の人が読んでくれています。
自分がカメラを買って、モデル撮影会に参加しようと思ったきっかけは、普段飲食をしているメイドバーなどのキャストの女性陣の結構な数がモデルさんを兼業しているせいがあって、これなら被写体に困らないなと思ったというのがあります。
顔見知りだと、写真の受け渡しなんかも楽ですし、なかなか撮れない自然な顔も撮りやすかったりします。
そんな動機でもいいのかなーと思っています。
今回の記事は、やはりバーでいよいよカメラの最終判断をしようとした人に聞かれた組み合わせです。

α7IIIと6DmarkIIを比較してどちらがいいの?

表記が面倒くさいので、6DmarkIIは6D2とさせていただきます。
仕様のページもどっちも10何ページ分あって、全部説明しても意味がありませんので、ポイントのところだけ説明します。

解像度(画素数)

α7Ⅲ 2420万画素(6000×4000画素)
6D2 2600万画素(6240×4160)画素

画素数が多いほど細かいところまで写真に撮影できます。
ちょっと6D2の方がいいですが、これは誤差ですね。
この差だと見てもさっぱりわかりません。

ISO感度

α7Ⅲ ISO100~51200(上限、下限設定可能)
6D2 ISO100~25600(自動設定)

感度が高いと暗くてもノイズが乗りにくくきれいに撮影できます。
設定できるISO感度が1段分α7Ⅲの方が高いので、実用の感度もα7Ⅲの方が高いと思われます。
ただ、あまり極端に暗いところで撮影するような場合でなければあまり差がでないですし、その位暗いと普通にノイズが多くなりますので、この差であればそれほど気にする必要はありません

シャッター速度

α7Ⅲ 1/8000~30秒
6D2 1/4000~30秒

シャッター速度が速い(短い時間でシャッターが切れる)と明るいところであれば高速で動くものなどでもぶれにくいです。
ただ、1/4000などといったシャッター速度は、高速で動くスポーツカー、プレイ中のスポーツ選手、鳥・動物などといった特殊な場面でしか使いませんので、そのような場合には注意して下さい。
自分の場合、モデルさんは止まってくれるので普通は1/800位までしか使いません

AF測距点数

α7Ⅲ 位相差検出方式693点、コントラスト検出方式425点
6D2 位相差検出方式45点

技術的な説明は省略しますが、位相差検出方式は高速で精度もまあまあですが、コントラスト検出方式はあまり速くはないですが精度が高いです。
併用すると精度が上がります

AF測距点というのは、カメラがピントを合わせられる位置です。
ファインダの端の方でピントを合わせたい時でも測距点がそこになければピントが合いません
測距点の数が多ければ、ピントを合わせる位置をコマ買う設定できますが、そもそも測距点の無い位置だと困ります。
6D2は中央の付近しか測距点が無いので、発売時に結構叩かれてました
このへんは中央部でピントを合わせてピントを動かすなどのテクニックである程度カバーできますが、面倒ではあります。
個人的には、ほとんどこれだけで6D2は買う気がしません

α7ⅢAF測距点
α7Ⅲの測距点。ぎっしりあるのでどこでもピントが合わせられる。
6D2AF測距点
6D2の測距点は中央付近にしかない。数年前はこれが普通だったが今となっては微妙…。

顔認識AF機能

α7Ⅲ 顔認識AF、瞳認識AF
6D2 顔認識AF(ライブビュー時のみ)

人間の顔を自動的に認識してピントを合わせる機能です。動物の顔は認識できません
α7Ⅲは顔認識機能だけでなく目に直接ピントを合わせる瞳認識機能が強力です。
人間が人間を見る時には目を見るのが自然な動きなので、写真も目にピントが合うと自然に見えます
ただ、目は小さくて少し凹んだ位置にありますので、手動できっちり合わせようとするとえらく苦労します。
あまりF値を小さくしてボカさなければそれほど大きな違いはありませんので顔認識程度でも可能かと思います。

6D2はファインダを覗きながら顔を自動認識する機能はなく、背面モニターで撮影するライブビューモードの時のみ顔認識機能が使えます
個人的には、一眼レフとミラーレスの最大の差はここだと思っていて、撮影する時は大抵はモデル撮影なので瞳認識機能が手放せません

ライブビュー撮影という撮影方法自体はそれほど否定するわけでは無いのですが、モニターで撮影してたらなんのための一眼レフ(光学ファインダ)やねんというツッコミしかでてきません。

逆に、人間の顔を撮影するのでなければ、特段必要ない機能ですので、風景画や広角で撮影することなどが中心でなければ不要かもしれません。

α7Ⅲ瞳AF

撮影速度、連続撮影枚数

α7Ⅲ 10コマ/秒、連続撮影枚数(JPEG約163枚、JPEG+RAW約79枚)
6D2 6.5コマ/秒、連続撮影枚数(JPEG約100枚、JPEG+RAW約17枚)

正直、連射でたくさん撮っても、写真を選別するのに苦労するだけで大した差はありません
それより問題は連続撮影枚数で、調子よくパシャパシャと撮影しているとある程度のところでいきなりシャッターが切れなくなります
カメラ本体のメモリーに1度写真を保存して、それをメモリーカードに書き込んでいるわけですが、メモリーカードの方が遅いので、カメラのメモリーが一杯になると保存できなくなるのです。

RAWデータを使っている時しか気にしなくていいとは思うのですが、このレベルの機種なら是非RAW現像はしたいところです。
17枚で足りるかどうかというと、6D2自体がそれほど安い機種では無いので、あまり困らない実用レベルではあります。

ボディ内手ぶれ補正機能

α7Ⅲ 5段
6D2 無し

手ぶれ補正機能は、初期にはレンズ内に内蔵されることが多く、キヤノンではIS、ソニーではOSSという記号が商品名についているものが手ぶれ補正機構が付いていて、大抵のレンズについています。
それが最近では、カメラにも手ブレ補正機能が標準搭載されることが普通になってきました。
カメラで撮影する時は手が動く(手ブレする)ので、シャッター速度の数値(1/n)はレンズの焦点距離(n mm)でシャッター速度側の方を大きくすると手ブレしないと言われています。
しかし、手ブレ補正機構のおかげで、その常識はどんどん忘れ去られています
1段の手ぶれ補正があれば、シャッター速度は半分で構いません。
つまり、200mmのレンズだと200分の1秒のシャッター速度が必要と言われていたのが、5段=2×2×2×2×2=32倍、1/200×32=1/6.25となり、8分の1秒のシャッター速度で十分手ブレしないというわけです。
実際は、被写体側も動いている場合が多いので(人間って完全には止まりませんよね)、そんなにシャッター速度を遅くしていいかは疑問ですが、少なくとも手ブレをあまり気にしなくていいのは助かります
どちらがいいかは言うまでもないですが、手ブレ補正機構が付くとボディが大きくなると言われていますが、この両機種はサイズも重さもほぼ同等です。

α7Ⅲ手ぶれ補正機構

その他

バッテリーパックの容量は、以前はミラーレスはすぐバッテリーが切れると言われたものですが、α7Ⅲの対応バッテリーパックは通常の一眼レフ機と同様の使い方に耐えられます。(日中数時間撮影する位のレベル)

キヤノンとソニーのフルサイズ用レンズ事情について

カメラの機能としては、α7Ⅲの比較対象は6D2というよりはさらに上位機の5D4と比較した方がいいのではないかというレベルですので、α7Ⅲと6D2を比較した場合には価格差も多少ありますがα7Ⅲの方がいいと即断できるレベルです。

一方、それぞれで使用可能なレンズを加えると、もう少し慎重に考えた方がいい事情もあります。

キヤノンのEFレンズはとにかく豊富

キヤノンのEFマウントは、デジタルカメラになる前のフィルムカメラの時代から30年以上使われていて、新しい技術もどんどん盛り込まれており、とにかく豊富です。
さらに、現在のデジタルカメラのトップメーカーでありシェアも大きいことから、シグマやタムロンなどといった社外のサードパーティのメーカーからもレンズが発売されています。
そのため、クオリティや価格に応じて豊富なレンズがあり、手頃なレンズから始めて、徐々に高級なレンズを使うといった戦略が取りやすい環境にあります。

それでも、EOS 6D MarkⅡ EF24-105 IS STM レンズキットは有力で、レンズの豊富さが伺えます。

ソニーのレンズは高級指向

一方、後発メーカーのソニーは、まだレンズのラインナップを整備中という感じです。
そのため、ズームレンズとしては、つぶしの効くF4のズームレンズが中心で、次にプロユースで大三元と言われるF2.8のズームレンズのラインナップはなんとか終わり、次は高級単焦点の焦点距離の穴を埋めようかというあたりです。
そういう感じですので、フルサイズでお手軽に使えるようなレンズはかなり手薄でα7Ⅲを買うとしたら、レンズキットを購入してキットレンズFE 28-70mm F3.5-5.6 OSSを使う以外の選択肢はなかなか無いのが現状です。

もちろん、金銭的余力があれば24-105Gや2470GMが買えればいうことは無いでしょうが、普通のいいカメラが1台買える値段ではあります。

もっとも、ソニーのフルサイズ機はお試し用にとりあえず安いものを出して使ってもらうというよりは実用に耐えるレベルには仕上げられているようですので、まずレンズキットを買って腕を磨いてみてはいかがでしょうか。

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