おすすめのカメラバッグの選び方(リュックサック、ショルダー、メッセンジャーなど)

2020年1月16日カメラバッグ,写真

カメラバッグにはショルダー、リュックサック、メッセンジャーなど様々なタイプがあり、一通り使ってみましたので、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて紹介してみたいと思います。

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カメラバッグ沼に落ちないカメラバッグの選び方

カメラを趣味とすると、カメラやレンズなどを色々買ってしまう、カメラ沼・レンズ沼などというハマり方がよく知られています。
そもそもカメラを趣味にするような人はこだわりが強いせいもあるのでしょうが、他にも沼として有名な機材として、カメラバッグや三脚などが挙げられます。

今の所、撮影対象はほとんど人間なので三脚についてはまだ1種類しか買っていないのですが、カメラバッグについては気付くと4つ目を買ってしまっています

せっかくなので、それぞれの使い勝手について説明してみます。

カメラバッグの種類

カメラバッグは、場合によってはカメラバッグを持ったまま撮影するため、両手がフリーにできる必要があります。
そのため、大きく分けると、両肩で背負うリュックサックタイプか、片肩にかけるショルダータイプの2タイプに分かれます。

また、個人的に普段から事務用品、タブレット端末などカメラ用品では無い荷物が多いので、可能な限りカメラ以外のものも入るスペースを用意しているものを買っています

しかし、実はカメラ量販店のカメラバッグ売り場に行くと、カメラやレンズだけてんこ盛りに入れるようになっているタイプのカメラバッグの方が実は多いのではないかと感じます。

リュックサックタイプ

代表的なのは背中に両肩で背負うリュックサックタイプです。

基本的に小型のものは、一眼レフクラスのカメラ1台分位と、残った位置に中型のレンズが1本程度、さらにフラッシュやディフューザーなどその他の撮影機材が入るようにできています。

エレコム Off Tokoシリーズ中型タイプ

実際に買ってみたのは、エレコムのオフトコシリーズの中型バッグOff toko DGB-S035GYです。
このタイプは半年位でどんどん改定して新しい型番に変わってしまうらしく、現在の後継品はOff toko DGB_S041シリーズです。

値段は概ね1万円ほどでお手頃です。グレー、黒、ネイビーなどの色があるようです。

使ってみた感じは、気室(スペース)が上下にあり、カメラ・レンズは下の気室に入ります。
フルサイズなど大型のカメラだと、長めのレンズを付けた場合はそれ1台しか入りません。
APS-C機など中型クラスであれば、追加でレンズがもう1本位入ります。

上の気室は普通のリュックサックのように使えますが、下半分がカメラ専用気室になっていますので、上にはA5版位のサイズが入ると考えてよいと思います。

それに加えて、背に当たる部分に平べったい大きなポケットがあり、そこにパソコン(14インチまで)が入ります。
パソコンはあまり厚いタイプだとちょっと窮屈かと思いますので、モバイルタイプのものを入れるのが良いかと思います。

使ってみた感じとしては、普段は小型のハンドバッグ・ポーチなどを持ち歩いている人がさらにカメラ用品を持ち歩くのに適したサイズです。

カメラバッグらしく横からカメラが引き出せるので撮り歩きなどに向いています。
カメラ用品だけ持ち歩く前提であれば、上の気室にバッテリー、フラッシュやクリーニング用品なども十分に入るので快適ではありますが、それ以上のものを持とうとするとかなり限定されます。

実際に買って使ってみた時の記事は以下のとおりです。

Endurance Ext(エクステンド)カメラバッグ

有名なカメラサイトStudio9の主宰 中原一雄さん監修のカメラバッグです。

先程説明した通り、カメラバッグで有名な海外メーカーのLowepro(ロープロ)やManfrott(マンフロット)などについては、基本的にパワフルな外人さんが扱うように、がっちりした作りで大容量だったりはするのですが、カメラ全体がクッションと仕切りでできていて、ほとんどカメラとレンズしか入らないような作りになっています。

実際、プロのフォトグラファーなどはその位の機材を持ち歩くのかもしれませんが、我々アマチュアカメラマンはそれほど大量の機材を持ち歩くことはなく、もっと小物などがコンパクトに収容できるカメラバッグが欲しいと感じています。

そこで、中原さんはカメラメーカーと相談して、Enduranceというカメラ用品のみではない収納力とコンパクトさを両立したカメラバッグを開発しました。

今では大型サイズのEndurance HGとEndurance、中型のEndurance Ext(エクステンド)、小容量のEndurance スリングという大きさごとに4種のサイズ構成になっています。
大型のEndurance HGとEnduranceについては、ガチでフルサイズなど大型のカメラを持って旅行などに使用するタイプのカメラバッグかと思いますので、自分では買っていませんので、説明は省略します。


Endurance Extに関しては、中型のリュックサックタイプのカメラバッグで、先程のOff Tokoの中型タイプよりはもうひと回り大きいものになります。
容量のサイズ感としては、下の気室にレンズ付き大型フルサイズのカメラでもそれだけなら2台ほど入りますし、レンズ付き大型カメラ1台と、レンズ又はフラッシュ数本を詰め込めて、上の気室はロールアップタイプになっていて、普段使いの荷物とカメラ用品位は両方入るサイズとなっています。
横からカメラが引き出せますが、フタのサイズ的にミラーレスでもフルサイズ機だとよっこいしょという感じになりますので、サイドからスムーズに出し入れしたいならAPS-C機位までにしておいた方がいいかと思います。

黒・カーキ・ネイビーと3種ありますので、お好みで色が選べます。
自分ではカーキを使用していますが、一番気に入っていて今も主力で使っています

Enduranceスリング

Enduranceシリーズの上記のカメラバッグは、どれも荷物一式持って撮りに行くぞー的な気合を感じます。
一方、普段の荷物は別なバッグに入れていて、カメラ用品入れにしてあるバッグをひょいと持って撮り歩きに行きたいという気分の時もあるのではないでしょうか。

そんな時用に開発された小型のバッグがEnduranceスリングです。
サイズ感的には、中型以下のカメラとレンズ1本という、上記のOff Toko中型DGB-041シリーズと同じレベルで、全体のサイズは幅は若干狭いのですが、もう少し厚みがあり、容量自体は同じ位に感じます。

名前からすると、タスキにかけるスリング用途に使うのが良さそうに思えます
Studio9の商品紹介ページの写真を見ても、そのように見えるかと思います。
ところが、実際に背負ってみると、ウエストに締める用のウエストベルトが付いていて、スリングとして掛けるメインベルトともう1本の反対側の肩に掛けるベルト(こっちは使わないでもいい)が付いていて、実質リュックサックのような使い方が想定されているようです。

確かに自分のα7RⅢを入れて背負うと肩に食い込みますし、バランスも心もとないので、両肩にストラップをかけてしまいますので、スリングバッグとして使おうと思うなら、入れるのはエントリー機レベルの小型カメラにしておいた方が無難そうです。

大型のカメラだと、中身のクッションのホールドが弱いので、ファスナーをゆるく締めてると中身のカメラがこぼれます。
大三元レンズFE24-70mm F2.8GMをクラッシュしてしまって泣いたので注意して下さい。

そんな暗黒の歴史があるのでそれほど使っていなかったのですが、風景撮影用にEOS kiss Mを買ったので、これでの撮り歩き用に活躍しそうです。
本来はこのような小型のカメラ用の製品なのだと思います。

ショルダーバッグタイプ

リュックサックタイプのカメラもなんのかんので3種も買ってしまいました。

一方、カメラバッグとしてはもう一つ一般的な、片肩に掛けるタイプのショルダーバッグタイプのカメラバッグについても購入しましたので紹介します。

ハクバ ルフトデザイン リッジ ショルダーバッグL

カメラバッグを肩にかけるのであれば、特に中に重量物が入っていた時などは、両肩に背負うリュックサックタイプの方がいいように思えます。
しかし、持っていく場所によってはリュックサックタイプだとちょっとカジュアル過ぎて気が引けるというようなことを感じたことはありませんでしょうか。

そういう場合は、ショルダーのボックスタイプのカメラバッグの方が良さそうに思えます。
実際、自分の場合は、仕事帰りに開催された撮影会があり、職場に持っていくのに気が引けたので、ついまたカメラバッグを買ってしまいました。(嗚呼)

選んだのは、ハクバのルフトデザイン リッジ ショルダーバッグLというタイプです。
それほどハードというわけではありませんが、カメラバッグというと想像するタイプはこの手のものかと思います。

多分、このタイプのバッグを買うことはもうなかろうということで、大きめのものを購入しました。(でも1万円もしなかった)

内部的には、しっかりカメラ用に仕切られていて、カメラ用品以外のものはほとんど入らない構造になっています。
しかし、驚くべきは容量で、これでもかという位何でも入ります。フルサイズの一眼レフカメラ2台入れても、さらに好きなだけレンズ入れられる勢いです。

驚いたことは、それだけではなく、山手線周辺程度の電車での移動では、Endurance Extより楽だったことです。

片方の肩にかけているので、上げ下ろしが簡単ですし、三脚用のストラップに大型ディフューザーをくくりつけても気軽に扱えます。
実際、リュックサックタイプのカメラと言っても、スタジオ撮影がメインの場合は背負ったまま撮影することはほとんどありませんので、ショルダータイプでも構いません。

むしろ、普段遣いのバッグがショルダーなので、両方持って歩くのに楽ですし、電車で座る時などはさっと下ろせます。

そんな感じですので、スタジオ撮影で荷物が多い場合や自動車での移動などの場合はこのタイプのバッグが活躍しそうです。
ただ、旅行などで荷物を一つにまとめたい場合は向いていませんので、気をつける必要があるかと思います。

THULE TCDM-100

大型のショルダーバッグがあれば、小型はどんな感じなんだろうかと思います。

ショルダータイプのカメラバッグでは、THULE(スーリー)のTCDM-100というメッセンジャーバッグを購入しました。

メッセンジャーというのはショルダータイプの中でも薄型で、オートバイや自転車などに乗った際に使用することが想定されたバッグです。

実際、容量感としては、Off Tokoの中型タイプよりさらに容量が小さく、デジタル一眼カメラ用のカメラポーチという感じで、中央部はレンズを下にしてそのまま入れ、その両側が空いているので、そこにレンズやフラッシュなどを入れる感じです。

フルサイズ一眼レフ機に70-200mm F2.8など普段使いレベルの望遠レンズなどを付けたものを入れるイメージになります。

先程のEndurance スリングなどと同様に、カメラを突っ込んでおいて撮り歩きにひょいと持って歩くような用途に向いているかと思いますが、他の荷物は全然入らない(タブレットポケットはあります)ので、他に荷物があればさらにバッグは必要です。

普段から荷物が多いので、このバッグはカメラ用として買ったわけではなく、クッション付きのインナーケースは外してしまって、普段用のカバンに使っています
カメラバッグなので、そこそこの重さの荷物を入れてもびくともしませんし、もちろんインナーケースを戻せばカメラバッグにも使えます。
(ちょっと邪道ですが、結構お洒落でいいです。)

エツミ 小型ショルダーバッグ ベリーM

キヤノンの小型ミラーレスカメラEOS kiss Mを買ったところ、普段の荷物を入れている上記のスーリーのメッセンジャーに加えて、EOS kiss M関連一式だけを持って外出するという用事がでてきました。

そうすると、普段使っているEndurance Extなどではちょっと大きい感じです。
そのため、小型ミラーレス用の小さなショルダーバッグが欲しくなり、購入しました。

ショルダーバッグを2つ肩にかけてもこのサイズならなんともありません。

まとめ

カメラ沼ってこんなもんかという感じで、家にはいくつもカメラバッグが転がっていて、そこそこ邪魔ではあります。

しかし、それなりに色々用途が変わると別なバッグが欲しくなるもので、どのバッグも手放せず、そのまま家にあって、それぞれそれなりに使っています

ですが、個人的な用途が想定できれば、こんなにたくさん買わずに済むかと思いますので、これからカメラを始める人や始めたばかりの人は参考にしていただければと思います。

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