猫写真をキレイに撮る撮影方法のコツ
なぜか猫カフェに定期的に通うようになって、猫の写真も結構な頻度で撮るようになりました。
猫の写真をキレイに可愛く撮るコツが段々つかめてきましたので紹介します。
猫の生態を理解するのが大事
猫を撮影するにあたって、カメラの機種やレンズであるとか、カメラを撮影する設定などの技術が重要だと思っている方もいらっしゃると思います。
しかし、それはむしろ細かい条件で、写真を撮るのにはもっと大事なことがあります。
それは、猫の警戒心を解いた上で、猫がどういう動きをするのか理解することです。
猫と仲良くなってから撮らせていただく
被写体が人間でも、知らない人にゴツいカメラをいきなり向けてシャッターをパシパシしたらドン引きです。
不審者です。人間が相手なら通報されても文句は言えません。
最初のうちはとにかく怖い人じゃないというのを示すために、いきなりジッと見つめたり、急に近寄ったりするのはやめて空気と同化しましょう。
自宅で飼っている猫であれば構わないのですが、よそで飼われている猫であれば、あなたは他人です。
というか、正確に言えば、縄張りに乱入したよそ者です。
そんなわけで、しばらくは空気に馴染む努力が必要です。
それにはどの位の時間が必要か、それはわかりません。
馴染んでいるか判断するのは猫なので。
空気になってきたと判断したところで、ソロソロと静かに動き出しましょう。
猫が自分の動きに反応しなければとりあえず成功です。
猫に迫るという意識は捨て仲良くしていただく
やっとカメラを猫の方に向けられるようになったとします。
しかし、やはり急な動きは厳禁です。
どちらかというと、「猫を撮影する!」という意識は捨てて猫のお相手をさせていただく位の気持ちになった方がいいです。
チャンスが来るのを待つ
そして、徐々に猫様に馴染んできたとします。
しかし、大概は猫はこっちのことなんぞ知ったこっちゃありません。
人間のモデルであれば、目線をくれてニコッと笑顔を向けてくれるようなこともあるでしょうが、猫にとってこちらは他人です。
そもそもの話として、猫はほとんどはゴロゴロ寝ているか、ウロウロ歩き回っており、人間が動き回らないという前提だとシャッターチャンスは非常にレアです。
しかし、そこは我慢が必要です。
猫カフェの猫などは本気で寝ている猫もいますが、大抵はゆっくりゴロゴロしているだけなので、飽きれば動き始めます。
そのタイミングを待って、一瞬のシャッターチャンスを狙いましょう。
そんな感じで、猫様に仲良くなっていただかないとシャッターチャンスがあまりありませんので、可能ならば何回か通って猫に認知していただけば、割と雑にカメラを振り回しても問題はありません。
ゴツいカメラを持った常連さんが猫に寄っていってホイホイ写真を撮っている様子を見るととてもうらやましいのですが、特にコツなどは無く、単に猫に慣れられているだけという可能性が高いです。
ですので、いきなり行って真似をしようとしても猫たちの空気が急激に悪化しがちで、逆に近寄ってこなくなったりしますので、避けた方が無難です。
猫が活動的な時間帯、若い猫が狙い目
そうは言っても、猫カフェは概ね時間課金制ですので、猫が慣れるまで写真と撮るなというのもなかなか酷かと思います。
朝一番と食事前が狙い目
猫が比較的動き回る時間であれば、人間もちょいちょい歩き回ってもさほど警戒を呼びません。
猫が活動する時間帯は、大体、朝一番と食事の前です。
猫は閉店中は大体ケージ(柵)の中に入れられていて、ちょっと窮屈な感じです。
開店前に店内に解放された猫は外に出られたばかりので、かなり活動的です。
次は、食事時間で、猫カフェによっては有料で猫にエサをあげたりできますが、それでなくても食事で一斉に猫が集まって壮観ですので、エサタイムは大体公表されています。
猫も大体食事時刻を覚えていますので、時間が近づくと定位置から離れて食事場所の近くにジワジワ近寄ってきます。
そのタイミングを狙って写真を撮るのはなかなかいいチャンスかと思います。
逆に食事の後しばらくしたあたりが苦難です。
猫はお腹いっぱいになってとにかくゴロゴロしていて、ガチの昼寝していたりしますし、自力でバックルームに入れるタイプの猫カフェだとこもっていたりします。
若い猫がおすすめ
さらに、撮る対象の猫を選ぶ際も注意が必要です。
数歳の大人になった猫は、すっかり世慣れていて、知らない人となかなか仲良くならず警戒心が強いです。
猫カフェではあまり若い子猫はお店に出していないので、1歳位からの猫になるかと思います。
大体猫は1歳位から大人と言われていますが、1歳位ではまだまだ好奇心旺盛でそれほど警戒心が強くありません。
お店で猫と戯れる用に用意してあるオプションのエサとか猫じゃらしなどに絡んでくれるのもこういう若手です。
最初は、とにかく見栄えが良さそうな美猫を狙いがちですが、しばらくは観察して無邪気な若い猫を狙った方が撮影は完全に楽です。
猫写真撮影のコツ
というわけで、猫の警戒心が薄まってきてからようやく撮影に取り掛かれます。
慣れるまでは望遠ズーム、慣れた来たら標準レンズ
まず、最初は猫が慣れていませんので、近くに寄って行くのは悪手です。
標準ズームレンズや単焦点レンズは慣れないうちは周囲のものが色々写り込んで写真的に落ち着きませんので、少し焦点距離が長めの望遠ズームレンズで撮影するのがいいかと思います。
慣れて近くで撮影できるようになってきたら、標準ズームレンズや単焦点レンズなどに切り替えましょう。
なるべくF値の小さいレンズを使い絞りは開放(最小F値)付近に設定する
室内で撮影する時はカメラにとってはやや暗めで、しかも猫はずっと走っているというほどではありませんが、動いていることが多いです。
(そうじゃない時は寝てます)
そういう動いている時はとにかく写真がぶれやすいので、シャッター速度と明るさを稼ぐためになるべく明るいレンズを絞り開放で撮るのが基本です。
カメラの上部のモードダイヤルをAあるいはAvに設定して、絞りを一番小さな位置に設定して撮影しましょう。
カメラのレンズとと猫の目線を合わせる
猫は小さいので、立ったまま撮影すると頭の上が写りがちで、かといって、上を向いている瞬間を狙うのも相当難しいです。
なので、なるべく正面から撮りたいところです。
すると、ファインダーなり背面モニターをそのまま覗くと上記のイラストのような感じのように寝そべって撮る感じになりそうです。
しかし、このようなスナイパーのような姿勢だと全然動けなくて辛いです。
可能なら、背面モニターがチルト式かバリアングル式で上から覗き込んで撮影できるようなカメラを使うのがおすすめです。
カメラを下に構えて、上から背面モニターを覗き込むように撮影するのが撮影しやすいです。
動き始めのあまり動いていない瞬間を狙う
猫は大抵の時間はゴロゴロ座っていたり寝ていたりして、飽きてくるとちょっと移動するという程度です。
勢いよく走っている時を撮影するのは非常に難しいですし、ガチで寝ている猫を撮るのもちょっと退屈です。
というわけで、なんとなく座っている猫に注目して、立ち上がって目標を定めて歩き始めるところがシャッターチャンスです。
アイテムを使うのは最終手段にしよう
猫カフェには大体猫に遊んでいただく猫じゃらしが置いてあります。
上記にも書いてありますが、猫じゃらしは若い猫は食いつきがいいのですが、大人の猫からはむしろ煙たがられます。
また、猫にあげる少量のおやつなどが販売している時があります。
なぜ少量かというと、猫も食べすぎると太って動きが悪くなるので、食べる量は1匹ずつ割り当てがあるためです。
このようなアイテムを使うと一瞬は猫の気を引けてて視線を動かすことができるのですが、やってみるとわかりますが、すごい勢いで食いつきます。
そのため、後から写真を見ると結構ブレていたりします。
(カメラが片手持ちになりがちというせいもあるような気もしないでもない)
そんなわけで、猫の気を引けるからといって、ものすごく有利かというと微妙なところが多いです。
ただ、逆に活動的に多少ブレた写真が撮りたいような時はかえっていいかもしれませんので、そこは作品作りのアイデアにかかっています。
猫の撮り方本(ねこの撮り方まとめました!)を買ってみました
猫を撮影しているうちに、プロのフォトグラファーはどうやって写真を撮っているのかが気になって、参考に本を買ってみました。
感想としては、
- 載ってる猫の写真は超可愛い
- 子猫使えてずるい
- 写真の撮り方自体は専門書の方がいい
- 一眼レフはオワコン
です。
載っている猫の写真は超可愛い
表紙から中身まで、どうやってこんなん撮ってるんじゃゴラァ、という位可愛い猫の写真で埋め尽くされております。
さすが猫フォトグラファーが厳選して掲載しているだけのことはあります。
実際に、撮影するテクニックも中に書いてあります。
確かになるほどーとうなるばかりでした。
子猫使えてずるい
前述しておりますが、猫は子猫のうちは好奇心が強くて、自分でも何をしているのかよくわからなかったりするので、モノで釣れやすいです。
そして、この本で撮影している猫は生後数ヶ月の子猫です。
そういう猫用に座らせるスペースとか飾りを用意したセットを作って、子猫同士をじゃれさせたりして写真を撮影しているわけです。
しかし、猫カフェでは接客する都合や猫の健康上の理由から本当の子猫はお店に出さないのが普通です。
まあ、そりゃそうだ。
というわけで、自分で飼っている猫が対象だとしても、子猫なのはほんの数ヶ月ですぐ大人になっちゃいます。
そんなわけで、ここに掲載しているような写真を撮るのは現実的ではなさそうです。
実際に撮影しようとしたら、ペットショップなどで特別に撮影させて貰ったりするしかないのではないでしょうか。
残念です。
うおー、俺もプロの猫フォトグラファーになってやるー!(無理)
写真の撮り方は専門書の方がいい
上記のセットに猫を座らせて撮影するような部分を除くと、残りは割と普通の写真入門のようなページが多いようです。
- Aモード(Av)、Sモード(Tv)、Pモードなどシーン別使い分け
- 絞りを開けると背景がボカせる
- 絞りを絞ると背景もはっきり写せるけどブレやすい
- フラッシュを使うとブレない
- 流し撮りを使って躍動感を得る
- 色温度や露出(EV)補正の使い方
- その他
などです。
しかしまあ、実際のところは当然でありますが、この記事で書いているように、
- 前半は猫自体をどうやって上手く撮るか
- 後半はカメラの設定の仕方
などのような構成になりがちです。
猫が好きで猫のことがよくわかっていれば、前者はあまり必要ないような気がしますので注意して下さい。
逆に後者のカメラの使い方だけが必要なのであれば、普通にカメラの入門書を購入した方がいいでしょう。
おすすめは、以下の2冊が定番で、私も持っていますが名著だと思います。
一眼レフはオワコン
レンズ交換式のカメラには、ガラスのファインダー越しに直接被写体が見える一眼レフ式と、ビデオカメラのように電子ファインダーの中や背面モニターのように画像で被写体が見えるミラーレス式があります。
数年前までは、電子ファインダーなどは画素数がそれほど高くなく、電子的な表示ラグも大きかったので、動いているものは思ったように撮れなかった時代もありました。
しかし、2018年以降はすっかり逆転していて、ミラーレス一眼カメラは電子的な補助によって特にAF(オートフォーカス)の性能が普通の人が買うようなレベルの価格帯では明らかに優秀になっています。
さらに、元々、ファインダーの画像を表示する都合上、一眼レフよりミラーレスカメラの方がカメラの大きさや重さが明らかに小型軽量で取り回しがしやすいです。
この本が出た当時の2017年にはそこまで言えなかったのですが、この記事を書いている2019年夏頃ではそういう認識です。
猫のように動物を追いかけるのあればもうミラーレス一択と言っても過言ではないと思います。
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