PC内蔵用M.2 SSD(2TB)をUSB外付けケースに入れてUSBメモリ化してみた
写真の現像用のストレージは、すぐ一杯になってしまうため、持ち運び用も兼ねてポータブルSSDで運用しています。2代目の1TBのポータブルSSDが一杯になってしまったため、PC内蔵用の2TB SSDをUSBケースに入れて運用することにしました。
Lightroomのディスク容量不足は永遠の課題
高画素化が進むカメラのRAWデータはとても大きい
デジタル一眼カメラでの写真を趣味にしていると、一般のAPS-Cセンサーを搭載した入門用のカメラでも2000万画素を超えるため、RAWデータ1枚で10MB以上のサイズになります。
現在では、アマチュアでもフルサイズセンサーや中判センサーを搭載したカメラがそれほど珍しくない現状では、4~5千万画素や場合によっては1億画素といったセンサーによる写真ではRAWデータ1枚分でも50MB程度になり、1日の撮影でも100GB程度の容量を占めてしまう可能性があります。
家庭用のノートPCのストレージはSSD化されたのでむしろ容量が減っている
一方、現在では一般の家庭用のノートPCはSSDの単価が安くなったことから、高速で故障しにくいSSDの搭載機種が増えています。
ストレージがHDDの時代は、小さくても500GB、普通でも1TBや2TBはありました。
しかし、ストレージがHDDより高価なSSDになったため、容量が減っています。
2018年末現在では、ノートPCに搭載されているストレージとしてのSSDの容量は平均的なものでは128GB程度になっているように見受けられます。
ノートPCではストレージがすぐ不足します
このような状況から、カメラで撮影したRAWデータを現像するためにPCに取り込もうとすると、極端な話、新品の空っぽのノートPCが1日分の撮影データで一杯になってしまいます。
外付けのHDDを使っている人も多い
そのため、写真を趣味にしている方は、外付けのHDDを使用している方は多いと思います。
しかし、HDDでは速度が遅く、大きさもそれなりのものになるため不満に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
個人的にはポータブルSSDを使用
私は、職場での空き時間を利用して写真現像やブログ編集などをする場合もあり、最初はポータブルHDDを使っていたのですが、大きさや速度が不満になり、ポータブルSSDを使うことにしました。
しかし、480GBのSSDが一杯になり、自宅のHDDに退避させた後で、古い写真は徐々に削除して使っていたものの、次に1TBのSSDを購入、それも一杯になって写真を削除しながら使うのにも耐えられなくなっていまいました。
ついにポータブルSSDでも容量が不足
世の中には、PC内蔵用のHDDをUSB接続用のケースに入れて使っている人もそれなりにいるのですが、同様にPC内蔵用SSDにもUSB接続用のケースがあります。
調べてみたところ、1.5TBや2TBのポータブルSSDを購入するより、PC内蔵用の2TB SSDとUSB接続用ケースを買った方が約半額位のようでしたので、こちらを購入することとしました。
ウエスタンデジタル Western Digital WDS200T2B0B [WD BLUE M.2 2TB SSD]
SSDから選択
まず、もっとも値段が高いことが予想されるSSDを選びます。
実際にデータを保存するパーツですのである意味当然です。
SSDの形式はM.2に絞られる
大きさとして、低価格なPC用に使われる2.5インチや1.8インチといったサイズでは、わざわざHDDを避ける意味も薄くなりますし、そもそもSSDに使われるフラッシュメモリのチップ自体はもっと小さいものでも同じですので、値段はほとんど変わりませんので、選択肢から外します。
調べてみたところ、さらに小さい基盤むき出しタイプのSSDには、以前から存在するmSATAというタイプと、さらに小さくて高速なM.2タイプがあることがわかります。
さらに値段を調べてみたところ、2TBタイプはM.2の規格の製品しかないことがわかりました。
ウエスタンデジタルの製品に決定
価格コムで価格を調べてみると、M.2の2TBのタイプはインテル、サムスン、ウエスタンデジタルなど何種類ありますが、ウエスタンデジタルのWDS200T2B0B [WD BLUE M.2 2TB SSD]というタイプが最も安いです。
速度的には、インテルやサムスンのものの方が高速なようで、高速動作が必要なゲーミングパソコンの高級機などにはそちらを使っているようですが、写真を持ち運ぶだけですので、ウエスタンデジタルで十分ですので、これを購入します。
以前調べた時は5万円台中盤位だったのですが、今は通販なら4万円を切ってきます。
トランセンド TS-CM80S M.2 2280/2260/2242 to USB3.1 SSD [外付けケース]
USB接続用ケースの選択
SSDが決まりましたので、次はケースの方です。
トランセンドの製品を選択
ケースは、色々あるようなのですが、センチュリーCAM2-U31C、トランセンドTS-CM80Sがメーカーとしても良さそうですので、少し値段が安くUSBメモリやSDカードなどで名前をよく見かけるトランセンドのものを買うことにしました。
開封の儀&組み立て
パッケージの様子
ウエスタンデジタル WD M.2 SSD 2TBのパッケージの中身
中身は基盤だけなので小さい。
トランセンド TS-CM80Sの内容品
ケースの方も開けてみるが、ケースと基盤にネジやらプレートがいくつかとドライバーが入っている。
基盤にSSDを取り付ける
TS-CM80Sの基盤にWD M.2 SSD 2TBを付属の黒いネジで取り付ける。
ケースに基盤を入れる
フタのプレートをネジ止めする
さらにもう1枚フタがある
両面テープで表からカバーするフタがある。
とりあえず完成
添付のケーブルを接続
ケースのコネクタはUSB TypeCなので、USB TypeAに変換する添付のケーブルを接続する。
これで完成。
PCにSSDを接続しても認識しないのでフォーマットする
PCに接続しても認識しないので超焦る
あっという間に完成したので、喜び勇んでPCに接続しました。
特段のメッセージもなく接続されたので、Windowsのエクスプローラーで確認するがドライブとしては認識されていません。
なんだこれは…。
ケースの基盤とSSDがちゃんと接続されていないのかと思い、一旦バラして押し込んでから、ケースに入れずに基盤とケーブルを直結してPCに繋ぐが同じ状態。
対策を検索してみる
対策を検索してみると、ズバリのものがありました。
結局のところ、新品のSSDはWindowsで使用するためのフォーマットになっていないので、Windowsからフォーマットしてやる必要があるとのこと。
フォーマット(初期化)する
Windowsマークを右クリックすると「ディスクの管理」というメニューが出てくるので、それを選びます。
そうすると接続しているドライブのリストがあるので、SSDを選んでグリグリするとフォーマットすると出ます。
ここでMBRかGPTを選ぶ必要があるのだが、システムドライブに使う時は古いMBRでないと認識しない時があるそうですが、データ用にしか使わないので新しいGPTを選ぶ。
違いは、2TBを超える領域はMBRでは認識できないので2TBが上限になるということで、実際容量は2TBなのでどっちでもいいといえばどっちでもいいのだが、迷った時は新しいものを使った方が大抵はスピードが早いことが多いです。
フォーマットした結果、容量は1.8TBほどになりました。
ドライブレターを指定する
SSDのドライブレターはD:とかE:とかになっていると思うが、接続するPCごとにドライブレターが違うとLightroomが再設定しようとする場合があるので、使用する各PCごとにドライブレターを統一しておいた方がいいです。
特段問題がなければこの項目は無視しても構いません。
まとめ
ついに2TBというSSDとしては巨大なサイズにまで達してしまいました。
実際は、USBを経由していますのでロスが生じており、ポータブルHDDでも高速なものとSSDを比較して2倍は違わないというデータもあるようですが、大きさが全然違うのでとても気に入っています。
手持ちの写真3万枚超を全部入れたら1.4TB位になり、既に空きが400GBほどになっていますが、1TBのポータブルSSDもあるので、2台をやりくりして当面はしのぎたいと思います。
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