単焦点レンズEF-M32mm F1.4 STMを購入してEOS kiss Mで試し撮り
EOS kiss M用に最新の単焦点レンズEF-M32mm F1.4 STMを購入しました。主にポートレート撮影など室内の近距離用での使用について期待しています。
近所で試し撮りした画像についても紹介します。
EF-Mレンズのラインナップ
キヤノンのミラーレスカメラEOS Mシリーズ用のEF-Mレンズですが、ようやく普段使いに耐えられるようなラインナップが揃ってきたわけですが、やはり本格的な使用をするには、F値の小さい明るいレンズが欲しいところです。
これまでは換算35mmのEF-M22mm F2が軽量なパンケーキレンズで広めの標準域で、スナップ撮影などに向いているのですが、もう一息いいレンズが欲しいなという感じでした。
2018年9月21日にEF-M32mm F1.4 STM発売
そこに2018年の秋になって9月21日に突如EF-M32mm F1.4 STMが発売されました。
キヤノンのAPS-C機は焦点距離を1.6倍すると35mm換算できますので、焦点距離32mmですので、換算51mmになり、待望の50mm標準レンズで開放F1.4の本格的なレンズです。
このスペックならポートレート撮影などにも使えそうですね。
普段は女性のモデルさんを撮っているので、機会があったら是非撮ってみたいところ。
主な特徴
主な特徴を見てみると
- 最短撮影距離 0.23m
- 重量 235g
- 最大絞り値 F16
ということで、MTF曲線(F値ごとの解像度の違い)のグラフを見てみると、F8位までで使うのがおすすめのようです。
主な特徴の見方
最短撮影距離は、文字通りどこまで近付いて撮れるかです。
これは、カメラのレンズの先端からではなく、イメージセンサーからの距離を示しています。EF-M32mm F1.4 STMは長さが56.5mmですので、カメラの大きさも考えてざっくり15cm位の距離まで寄れます。
概ね30~40cm位まで寄れれば上等、25cmはかなり頑張ってる感じなので、23mmは相当寄れるレンズということになります。
重量は文字通り重さです。
EF-Mレンズの中では大きめの方ですが、フルサイズ用のレンズは普通に600gとかしますので、スペックから考えると相当軽いです。
最大絞り値は、F値をどこまで上げられるかですが、一眼用のレンズはF22位まで絞れることが多いので、そこそこですね。
外観
大きさ自体は、EF-Mのマウントに丁度で、長さ自体は望遠ズームと標準ズームの中間位の長さです。
テスト撮影
毎度の話なのですが、カメラやレンズを買っても部屋の中には試し撮りするようなものがありません。
人形かなんか買っておこうかとも思いますが、ざっくりしたボケ感などはわかりますが、やっぱり細かいところはわからないですしね。
仕方ないので、外に出て、近所の路上でテスト撮影してみます。
多少人通りはありますが、自動車はほとんど通らないので、都合がいいです。
道路風景
ブログに載せようとした時点で、色々圧縮かかったりしていますので、あまり細かい画質の比較は意味がないですね。
とりあえず、画角やISO値の上がり方など参考にして下さい。
EF32mm F1.4 STMで、F値開放 F1.4で撮影したところです。左側の街路樹の葉っぱにピントがあっており、さすがに前後はピントがあまり合っていません。
びっくりしたのがそろそろ夕方なのですがシャッター速度が1/1000秒です。
これが単焦点の実力か…。
ここからは比較用にEF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMの写真です。
まず、広角端の15mmからです。
開放F3.5のシャッター速度が1/250秒になっています。
さすがに広く写っています。
次が、24mmにしてみます。F4.5でシャッター速度は1/125秒です。
次がEF-M32mm F1.4 STMと同様の32mmです。F4.5のシャッター速度1/60秒になっています。
ここまで行くとキットレンズは結構絞られてて、暗いですね。
シャッター速度は実用的にはこの位が限度だと思います。
望遠端の45mmにしてみます。F値はF6.3、ISO値が250までオートで上げられていて、シャッター速度はその分1/100秒になっています。
比較してみた結果としては、やはりキットレンズはボカす感じにはならず、手前から奥まで結構きれいにピントがきています。
EF-M32mm F1.4は解像度がどうとかいうより、明るくてシャッター速度が稼げ、ピントが薄くてピントが合っている位置以外はボケています。
どっちがいいというよりは、用途の問題という気がしますね。
植え込みでF値の違いをチェック
上の路上風景は若干遠景なので、画質というよりは標準ズームレンズでどの位の焦点距離にセットしたらどの位F値が大きくなるかという実験しかしてないような気がします。
次は比較的近距離で、F値による違いを比較してみます。道路脇の植え込みです。
まず、F1.4からです。ちょっと暗いのでシャッター速度は1/320秒まで落ちています。
ピントが合った位置以外はきれいにボケています。
キヤノンのレンズは少し絞った方がきれいとかいう話がありますが、そもそも周辺はピントが合っていないのでよくわかりません。
次がF3.5です。シャッター速度は一気に1/60秒まで落ちて、ISO感度も上がり始めてISO125になっています。
上記のF1.4ほどではないですが、ピントが合っている位置が多少増えましたが、周辺部はやはりボケています。
次はF5.6です。シャッター速度は1/60秒のままISO320まで上がっています。
手前の方はほとんどピントが合っていて、奥の一部が若干ボケてはいますが形は十分わかる感じです。
一応比較用にEF-M15-45mmの画像も置いておきます。
焦点距離は32mmに合わせてあります。
焦点距離を32mmに合わせたら最低のF値がF5.0になっていました。深い意味はありません。
それほどEF-M32mmのF5.6の写真と違いはないようですが、全体的に解像がしゃっきりしない印象があります。
しかし、はっきりとした違いがわからないので気のせいかもしれません。
F8.0まで絞ってみました。こうなると周辺部がボケるというよりは解像が甘い感じを受けます。
まとめ
やはりEF-M32mm F1.4 STMの方が精度が高いようですが、思ったほどの違いはありません。
結論としては、やはりEF-M32mm F1.4 STMの方が解像にメリハリがある。
つまり、しっかりピントが合うところは合うし、ボケるところはボケる、という印象を受けます。
また、作品ぽいものを撮ってきたらレビューしたいと思います。
レンズの使い分け
EF-M15-45mmはズームレンズのキットレンズですので、仕方無いのでしょうが、やはりよく見ると端の方は画像が甘いんですね。
これも、やはりズームレンズのメリットというものもありますが、ボカすというよりは勝手にボケちゃっている部分があるため、シャッターチャンス重視の時はズームレンズを、手間をかけてでもきれいに撮りたい場合はEF-M32mm F1.4 STMを使って頑張ってきれいに撮るといった使い分けが重要になるかと思います。
EF-M32mmで猫カフェで撮影
秋葉原の猫カフェ「僕と猫。秋葉原店」でEOS kiss M+EF-M32mm F1.4 STMで猫を撮影してきました。
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