どうしてカメラ沼・レンズ沼にはまるのか

2018年7月13日カメラ, カメラの選び方

α7RⅢ

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どうしてカメラ沼にはまるのか

最初に買ってしまったカメラでは満足が行かず、次のカメラ、さらにその次という風にどんどん買い替えてしまうカメラ沼、どうしてみんなカメラ沼にはまってしまうのでしょうか。

最初から高級機?

前のエントリーでは、初心者が最初に買うカメラはなんでもいいと書いたわけですが、実際には3台も買ってしまっており、冷静に考えると「それなら、最初から高級機を買った方がいいのでは」という疑問が生じます。

クラスと価格

大体の価格は、エントリー機(数万円)、プレミアムエントリー機(10万円弱)・中級機(10数万程度)、エントリーフルサイズ機(15~20万円)、フルサイズ機(20~30数万円)、プロ機(50万円以上)となっており、画質や使い勝手は上級になるにしたがって「少しずつ」上がって行きます。

おトクなのは?

値段と内容を比べてフルサイズエントリー機がなんとなくお得感が高いように見えます。
キヤノン6DmarkⅡ、ニコンD610、D750、ソニーα7Ⅱあたりで、機能性はプレミアムエントリー機程度にフルサイズセンサーを載せたもので、実際人気もあります。
もし、本体とレンズで20万円以上出すお金があるなら積極的にすすめたいと思います。

フルサイズエントリー機とは?

一方で、フルサイズエントリー機とほぼ同じ価格帯に中級機というクラスがあります。
これは、フルサイズエントリー機は、操作性はほぼ初級機と同様でセンサーをフルサイズにしたものですが、中級機は逆に初級機と同等のセンサーですが操作性・機能をプロ機並に充実したものです。

せっかくカメラを買っても上手く撮れない

そんな感じで、おすすめのカメラを買って撮影します。
簡単な撮影であれば、これまでスマホで撮影していたのよりきれいに撮れます。
簡単というのは、屋外のような明るい場面で、撮りたいものを中心に置いた場合です。

構図問題

被写体を中心に置く構図は日の丸構図と言われており、基本の一つではありますが、どうしても写真が単調になり飽きやすいです。
このへんは写真の勉強を始めると、日の丸構図を卒業して、三分法を活用した撮影に移ることが多いです。
三分法とは、画面の端から三分の一の位置に被写体を置くとアクセントが出る一方落ち着くという写真の基本技法です。

構図を変えて失敗が増える

構図を変えてしまうと、撮りたい被写体ではなく、別なものにピントが合ってしまうという失敗が増えます。
最初のうちはピント位置もカメラにおまかせにして撮影すると思いますが、特に指定が無ければ、カメラのオートフォーカス(自動ピント合わせ)機能は画面内の一番近い位置にピントを合わせます
この一番近いものが撮りたい被写体であれば問題無いのですが、そうではない場合、手前に写ったものにピントが合ってしまい、肝心のものはボケボケになってしまいます。

暗いところで撮影するとブレる・ピントが甘くなる

もう一つありがちなのが、暗めの場所で撮った場合に、どうも写真がはっきり映らないという問題です。
カメラは、シャッター速度、絞り、ISO感度の3つのパラメーターを自動的に調整してくれます。

暗くなってくると、まず絞りを開けて明るくしますが、これはF値を小さくする操作ですが、どこまで絞りを開けられるかというと、これはレンズの最小F値よりは開けられません。
一方で、絞りを開放すると、ピントが合う幅が狭くなりますので、ピントが合っている部分が少なくなります。

次にシャッター速度を遅くします。
光の量が少なければ、画像センサーに光が当たる時間を長くすればいいからです。
これも、大体レンズの焦点距離によってシャッター速度の最長値が決まっていますので、大体1/30秒位よりはできるだけ遅くしないように設定されるようです。
シャッター速度を遅くすると、シャッターが開いている間に被写体が動けば写真はぶれます
手ブレについてはカメラに手ブレ補正機能があればある程度抑えてくれますが、さすがに被写体が動くのは止められません

最後に、ISO感度を上げます。
これは、画像センサーに入った画像信号を電気的に増幅する操作です。
この電気的というのがくせ者で、増幅されるのは画像信号だけではなく、ノイズについても増幅してしまうので、感度が上がると写真がザラザラします。

もう1つ、ピントがぴったり合う条件に、カメラにはっきり画像が写る必要があるのですが、暗くなるとはっきりしなくなってきます

ということで、暗くなってくると、ブレたり、ピントが合う幅が狭くなる一方でピントが合いにくくなり、ノイズも出やすくなります。

さらに、カメラにはEV補正という明るさを調整する機能もあって、これを使えばいいように思えますが、EVをプラス補正して明るく補正するとシャッター速度・絞り・ISO感度を明るい方にシフトするだけで、さらにピントが合いにくくブレやすくなります。

上手く撮れないのはカメラのせい?

そんなわけで、写真に慣れてきて、難しい写真を撮ろうとすると、いきなり失敗写真が増えます。
写真が上手な人は、手動でピントの位置(AF測距点)を指定し、フラッシュなど補助光を使って撮ることによってカバーしているのですが、その操作もなかなか難しく、初心者の人ほどカメラの性能が低いせいで失敗していると思いがちです。

それでAFの性能がよく、感度も高い高価なカメラをどんどん求めて買い替えてしまうのがカメラ沼です。

プロと初心者の一番大きな違いとは?

同じ被写体を同じカメラを使って初心者とプロの両方で撮ってみると、明らかに出来が違うものになります。
これはプロの方がカメラを活かした構図を取ることができるという経験上の問題も大きいのですが、写真がきれいに見えるには、ピント・色合い・明るさなどもぴったり合っている必要があり、カメラの設定や被写体や背景との距離の配分による写り方の違いの理解などが必要になります。

カメラだけ良くなっても…

なので、プロがエントリー機を使わないのは、設定項目が少ないのにカメラ任せにしようとしても、ピント・色合い・明るさを判断するための機能が弱いためです。
このピント・色合い・明るさといった写真の要素は、カメラ任せではたとえ高級機であっても必ずしもカメラマンの思ったように写せるとは限らず、細かい設定はある程度必要です。
そのため、初心者が、無闇にフルサイズ機にした場合、エントリー機よりはフルサイズ機の方がきれいに写るでしょうが、プロのようには撮れません
この状況で、買ったカメラで思ったような写真が撮れず、「もっと高価な機材を使えば、もっといい写真が撮れるに違いない!」とどんどん高いカメラやらレンズを買ってしまうものの思ったようにいかず、さらにドンドン…、というのがカメラ沼にはまっていく理由です。

フルサイズセンサーのメリット

一方、フルサイズセンサーのメリットは、センサーサイズが大きいことから感度が上がること、画素数を上げやすいことが上げられます。
感度はスタジオなど室内や夜間の暗いところでの撮影に有利ですが屋外の日中にはあまり必要がなく、画素数は表示・印刷する時の縦横のドットが増えるということですので、それほど大きな写真を使わない限りは必要ありません。
実際、写真を見るのはパソコンやスマホでしょうが、表示するのは小さな写真ですので細かいところは見えません

ステップアップのタイミング

そして、中級機以上のカメラは、AFなどのピントを合わせる機能や写真の色合いや明るさなどを調整する画像エンジンなどが充実しており、操作がしやすいため、撮影に習熟すればプロに近い写真を撮ることが可能です。
なので、まずカメラの教本やマニュアルを読み込んで、少しずつ操作を工夫してみて実際に撮影を繰り返し、「エントリー機の操作じゃたるい…」と思ったところで中級機を買った方がいいでしょう。

フルサイズエントリー機を買うタイミング

では、フルサイズエントリー機はどういう状況で買うのがいいかというと、エントリー機できれい撮影できるようになり、フラッシュを使えない暗いところでの撮影が多い、あるいは高速で動くものばかり撮影するという状況です。
具体的には、もっと細かい画像、あるいは、夜景、スポーツ、自然風景などを撮る機会が多く、対応できなくなった時に購入するのがよろしいかと。

中級以下を買って練習するのもあり

ただ、フルサイズエントリー機にしろ中級機にしろ、エントリー機からの価格差は、フルサイズの上級機までほどではないので、その辺を買って練習するというのもありかとは思います。
その後、いずれも納得行く写真が撮れるようになってからフルサイズ上級機にステップアップする方が無難です。

カメラはほどほどにして練習しましょう…

最初からどんどん高いカメラを買うというのは、いきなり重量級の機材を使ったにも関わらず、結局細かい操作ができず思ったように写真を撮れないという罠に陥り、カメラ自体をお蔵入りさせやすいです。
逆に、上級機の強力なオート撮影機能にいきなり慣れてしまうと、細かい操作をする機会を失ってしまい、撮影技術の向上をする機会を失う可能性がありますので、まずは値頃なサイズのカメラを買って練習してみてはいかがでしょうか。

サブカメラ沼もあるよ…

そうやってカメラメーカーのフラッグシップモデルにたどりついたとしても、カメラ自体が相当大きく重くなりますので、気を使わないぱぱっと撮る撮影に持ち出すには大げさです。
というわけで、やっぱり小型・中型のカメラをサブカメラとして買ってしまったりします。
しかし、フラッグシップモデルまで買ってしまうと、やはり小型のカメラでは物足りず、満足行くまで何台も買い替えたりというのもありがちです。
こういう何台もカメラを持っていて、さらにどんどこ書い直したりするサブカメラ沼もあります。

次にはまりがちなレンズ沼

カメラ沼をある程度こなしてきて、カメラを買い替えながら練習し、カメラの設定がまあまあできるようになって来ると、次の段階に移ります。

最初に買うレンズは単焦点になりがち…

カメラとズームレンズになったレンズキットは割安で便利なので、初心者の方は大抵買われるかと思います。
このレンズキットの標準ズームレンズ(キットレンズ)は、大体17-50mm F3.5-5.6という比較的最小F値が大きい暗めのレンズです。
一眼カメラの特徴はレンズ交換式で、F値を小さく絞っていくとピントが合った部分以外をボカすことができるのですが、キットレンズはF値が大きめなので、普通に撮ったのではそれほどボケず、スマホのカメラなどとの差がそれほど大きくありません

そこでF値が小さいレンズを買いたくなるわけですが、F値が小さいズームレンズはかなり値段が高いです。
そしてF値が小さく値段が安いレンズを探すと、大抵どのメーカーも単焦点の50mm F1.8のレンズは2万円位のお手頃価格で売っています
最初に買うのはこの単焦点レンズになるかと思います。

撒き餌レンズの罠

この50mm単焦点は、安い割にはなかなか性能が良く、一眼らしいボケ写真が撮影できます
しかし、なかなか上手く行かないもので、APS-C機によって50mmレンズで撮影すると75mm相当になります。
この75mmというのは中望遠という領域で、近くで撮るとちょっと被写体が大きく写ってしまうので使いにくいのです。
そんなわけで、次のレンズに向かうことになります。

カメラ愛好家からは50mm F1.8は撒き餌レンズと呼ばれており、メーカーが初心者がボケに味をしめて、次のレンズの入り口になるように安くしてあるなどと言われています。
本当かどうかは知りませんけど、ありそうな話ですね。

そしてどんどん単焦点レンズを購入

1本レンズを買ってしまえば、次のレンズを買うための心理的ハードルはがっつり下がっております
35mmとか24mmとか撮りたいものが増えるたびにあたらしい焦点距離のレンズを買い、さらにF1.4などといったさらに明るい高級レンズにも手を出すようになります。

大口径ズームレンズへ

明るい単焦点レンズを購入するようになると、高級なズームレンズともそれほど価格の差はありません。
撮影するたびにレンズをどんどん交換するのもなかなか面倒ですし、多少F値が大きくなってもズームレンズの方がシャッターチャンスを捉えやすいしいいかという気になってきます。
ここで10万コースのF4のズームレンズを購入してしまいます。
F4タイプのズームレンズは小三元と言われており、明るさやボケだけではなく解像度も高性能です。

そして大三元へ

最後にたどりつくのは大三元と呼ばれるF2.8固定のズームレンズです。
フルサイズ用になると小三元のズームレンズは10万円位、大三元のズームレンズは20万円位はします。
さすがに写りも良いですが、明るくてズームレンズなのでかなり大きくて重いです…。

究極の道楽ゾーンへ

普通に撮る分には大三元でもお釣りが来るレベルなのですが、遠隔で高速に動く鳥、飛行機、レーシングカー、スポーツ写真などは望遠レンズで撮影します。
それに使う単焦点レンズは400mm F2.8、500mm F2.8、600mm F2.8などの巨大レンズで100万を超えてきます
趣味でこういうレンズを買う人もいるので、世の中は広いですね…。

天体撮影などは、暗いのでやはり大口径の単焦点レンズが欲しくなります。
焦点距離でいうと、12mmとか14mmのF1.4などで、こちらは望遠ほどの価格はしないようです。

レンズ沼の終わり

結局、レンズについても買ってしまえば、大体どの程度の写りになるかはわかりますので、自分で撮影するようなジャンル用の大口径レンズを購入すれば気が済みます。
カメラと違って、ある程度途中でどの位の写りになるのか想像が付きやすいですが、価格がカメラのボディ以上のものもゴロゴロしていますので、なかなか大変です。

カメラやレンズを研究して選ぶのも楽しみのうち

お金がかかって大変かと思う人もいるでしょうけど、やはり高級なカメラ・レンズを所有するのも実際に写真を撮るのも相当満足度が高いです。
カメラやレンズは中古販売業者なども充実していますので、買い換える時には不要なものは下取りに出したり売ったりも簡単です。
いくらかお金を追加すれば、あこがれのカメラ・レンズが買えるなんていうのも、気分が盛り上がるものです。

一緒にカメラ沼にはまってみませんか?

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Posted by すーすー