カメラ沼にどっぷりはまった自分が考える初心者へのミラーレス・一眼レフおすすめ
カメラを初めて1年半ほどになりますが、そろそろ機材関連だけでも100万円分位は使った気がします。その私がこれからデジタル一眼カメラを買うのであれば、何をどのように選ぶべきか個人的な観点ではありますが解説します。
沼の現状
今、自分の手元には、2017年11月に購入したソニーのフルサイズ高画素機α7RⅢと、Gマスター標準レンズのFE24-70mm F2.8GMがあります。
これは大体合わせて60万円ほどするドン引きの価格です。
最初のカメラ
最初に買ったのは、2017年の6月上旬に購入した、EOS kiss X7 ダブルズームキットとシグマ 17-50mm F2.8 EX DC OS HSMで、これは合わせても8万円もしませんでした。
今回は、どうやって自分がここまでドップリにカメラ沼にはまりこんだのかから、初心者が1台目に買うならこういうのがいいのだろうなというおすすめまで紹介したいと思います。
EOS kiss X7を買って
最初は、EOS kiss X9i、9000Dか80Dを買おうかという考えもあったのですが、ネットや書籍などどこを見てもこのへんの機種については写り自体はほとんど変わらない、クラスが上のカメラになると重くなる。
とありました。
というわけで、そのうち買い替えるのは仕方ないが、使い方も知らない自分は操作もよくわからないので安価な入門機でいいだろうと考えました。
一方で、使うかどうかはわからないけど、レンズキットで買っても大して値段に差は付かないので望遠レンズも含むダブルズームキットにしました。
X7は逆光の時でも画面の明るいところと暗いところをなるべく両立するような明るさにしようとしますが、入門機の画像センサーですと黒い側は暗く潰れて、現像で明るくしてもノイズまみれになります。
また、オートホワイトバランスについても画面内を大きく占める色に引きずられて、赤系なら赤っぽい写真になります。
オートフォーカスに関しても測距点が9点と少なく、任意の点にピントを合わせたく思ってやってみますが、AF測距点の変更操作はたるくってとても動かしながら撮影できるようなものではありませんし、指定できる場所も画面のほんの一部です。
明るさについては、内蔵フラッシュでは明るさムラ(中央部だけ明るくなる)で使えたものではないので、外付けフラッシュの天井バウンスで撮影するようになって安定しましたが、縦構図と横構図の切り替え時にフラッシュの方向を変えたりするのも面倒くさく感じて、できることならフラッシュ使わずに撮影できないものかと思いました。
オートホワイトバランスについては、Adobe Lightroomの自動でも思ったような色にならないのですが、自分で調整するやり方もよくわかっていませんでした。
2台目のカメラ
EOS kiss X7にどんどん我慢しきれなくなり、ついに2台目を購入したのは、2017年9月末に購入したEOS80Dです。
3ヶ月半ほどしか経っていません。
レンズの方は、変わらずシグマ 17-50mm F2.8 EX DC OS HSMです。
80Dは、画像センサーサイズ以外は相当にフルサイズ機に近い操作系でさすがです。
色や明るさなども一発で決まり、AF測距点も画面に相当な数がある45点です。
80Dで撮影してみた時はAF測距点を移動する操作もやりやすく、一発で色や明るさも決まってかなりな確率で撮って出しできて感動しました。
3台目のカメラ
80Dは解像度なども含めて特段の不満もなく、操作性もさすがのキヤノンという感じで隙の無いカメラです。
ところが買ってすぐの10月下旬には激震が走ります。
α7RⅢ発表そして購入
α7RⅢの11月下旬の発売が発表されました。
気になったのは、なんといっても瞳AFです。
80Dの顔認識は、背面モニターを使ったライブビュー撮影の時にしか機能せず、ピントの合う範囲も顔ですが、α7RⅢは瞳のピントを追っかけてくれるのです。
決定的な理由は瞳AF機能とその精度
調べてみたところ、従来機にフルサイズのα7RⅡ、α7ⅡやAPS-C機のα6500についても瞳AF機能があるんですが、追従精度は今ひとつという感じで、フラッグシップのα9であればさすがにすごい精度なのですが、本体価格が40万円台半ば位はするのでとても買う気になれません。
バッテリーの容量も改善
さらに、ソニーのαシリーズでとにかく評判の悪かったバッテリーもちの悪さも、α9から採用された容量が倍以上にされた新型バッテリーの採用で一気に解消されました。
問題が解決してしまうのであれば買うしかない
80Dで撮影しながら、あともう少しピントの精度さえ良ければいいのになーと思っていたところ、カメラが勝手に目にガチピンを合わせてくれるというのですから、ほとんどの用途がモデルさんのポートレート撮影というので、欲しくて欲しくてたまりません。
というわけで、発売前に予約して買ってしまいました。
買ってみた感想
やはりフルサイズの方が明るい部分と暗い部分を両立させるダイナミックレンジの広さや、手ぶれ補正の強力さ、連写能力の高さなど圧倒しています。
α7RⅢのピントがぴったり合った時の解像感の違いはとても言い表せません。
しかし、やはりキヤノンのレンズ資産はサードパーティのラインナップも含めてうらやましい限りですし、女性を撮った時のホワイトバランスのとり方はさすがキヤノンという感じではあります。
その後
その後、Lightroomでの現像の手際もどんどん上がっていき、さらに、フラッシュなどもライトスタンドに載せてワイヤレス発光するなど補助的な技術の活用で、写真のクオリティもものすごく上がりました。
そして、今年の2月になって、このブログを始めて、写真を掲載するため、昨年のX7初期の写真なども現像し直して、色々気付いたことがあります。
- ピントが合っていないと思っていたもののかなりの部分が被写体ぶれによるものらしい。
- 色はカメラのオートホワイトバランスに任せるより、現像に頼った方が効率がいい。
- カメラの差は思ったより小さい。
- レンズの差も解像度の差というよりは明るさの差。
- ボケもレンズで無理に作るより、距離の調整で出した方がいいのではないか。
カメラを色々買って使ってから考えたこと
カメラを色々買って10ヶ月で気付いたことがあります。
ポイント
とにかく明るさとシャッター速度がブレを防いでピントの精度に繋がってそのまま写真の質に直結する
ということです。
明るさの確保
そして、明るさを確保するためには、
- 画像センサーサイズが大きく感度のいいカメラ
- 大口径のF値が小さい明るいレンズ
- 日中の屋外で撮影するか、照明やフラッシュなどの補助光を活用する
などの総合力が必要です。
ピントの重要性
さらに、その前提として、ピントが合わないと何千万画素あろうが宝の持ち腐れでボヤっとした写真になりますので、AF性能が高い方がいいのは言うまでもありませんし、思った位置でピントを合わせられる操作性能も重要です。
まあ、MFに走る猛者の人たちは、そちらの方向でおまかせします。
カメラを選ぶ前に被写体を絞り込む
被写体を屋外、屋内、高速で動く、動く、動かない、などと分類してみます。(これは一例です)
- スタジオポートレート(室内)
- 子供(屋外、動く)
- 鳥、動物(屋外、高速で動く)
- 電車、自動車、飛行機(屋外、高速で動く)
- スポーツ(屋外or屋内、高速で動く)
- ライブ(屋内、動く)
- 自然風景(屋外、動かない)
暗い場合や動くものの場合は、シャッター速度を上げるために明るさを確保する必要があります。
そのため、なるべく明るいF値の小さいレンズや可能な限り感度の高いカメラを使います。
さらに可能であれば、フラッシュなどライトを活用します。
日中の屋外は、明るいですので、安価なカメラと安価なレンズで問題ありません。
一方、夜間の場合は、暗いですので、動かないものの三脚を活用してスローシャッターで撮影しますし、フラッシュが使用可能な状況であれば使います。
というように、状況に応じて必要なものを買います。
高速で動くもの
高速に動くものを撮影する場合は、入門機とキットレンズなどの組み合わせはもう無理です。
なるべく、グレードの高いカメラと、ズームレンズであればF2.8通しなど、あるいはF1台の単焦点レンズを購入します。
ただ、動くものは単焦点だとピントを合わせるのが難しいですので、ズームで距離などを調整して合わせる方がいいかと思います。
この機種を選んだのは、シグマの標準レンズがすごく値ごろなせいです。F2.8通しでこの価格は魅力です。
単焦点でもシグマ製が魅力です。室内などは30mm Artをおすすめします。
日中の屋外
日中の屋外では、風景の撮影や子供などの撮影であれば、最初は入門機でも構いません。
今まで、ここはキヤノンやニコンなどをおすすめしていたのですが、自分でサブカメラを買うために少し下のグレードについても調べてみました。
最近は入門機は、ミラーレスの方が撮影機能が充実している傾向があります。
ですので、オリンパスやパナソニックのエントリー機でファインダ付きで外付けフラッシュが付くグレードをおすすめします。
価格がちょっと辛ければ、それぞれmark2の型落ちしたばかりの前のグレードなどでも構いません。
キヤノンが好きならEOS kiss Mならいいかもしれません。
ミラーレスのEVF無し機種
オリンパスのE-PL9、パナソニックのGF10/GF90など、ファインダ(EVF)無しの機種があり、1万円ほど安くなっています。
ファインダは、両手と目という3点で支えて撮影するので、手ぶれを起こしにくいので、初心者が撮影する型を覚えるのには向いている気もしますが、実は最近のミラーレスカメラは手ぶれ補正機能が強力ですので、あまり気にしなくてもいいかもしれません。
まとめ
どうも個人的な思いが強くなってしまいましたが、自分個人しては、1台目のカメラとしては、
- ファインダ付きのエントリーよりやや上級のモデル
- キットレンズでは無い明るいズームレンズを用意
- 室内で撮影する時用に外付けフラッシュを常備
を購入するのがベターと考えています。
これだけあれば、大抵の状況には対応できますので。
これを読んでいる方は、カメラの値段と性能(の説明)に悩んでいるところかと思いますが、是非後悔しない素敵なカメラライフをスタートできるよう応援しています!
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