レンズプロテクター(保護フィルター)をEOS kiss MのEF-Mレンズ全7種に付けてみた
皆さんはレンズプロテクター(レンズ保護フィルター)付けていますでしょうか。ネットで検索するとレンズへのダメージを防ぐのに必須と書いてあるページもありますが、まあぶっちゃけそんなにレンズを壊すことはないですし、レンズがぶっ壊れる位ならプロテクターを付けてもプロテクターごと傷付きそうな気もします。
しかし、ちょっと別な理由からレンズプロテクターを付けることにしました。
レンズの掃除が面倒臭い
実は私は結構カメラの扱いが雑です。
普段持ち歩いているAPS-C程度のサブカメラの場合は、クッションポーチに突っ込んでそのままいつものショルダーバッグに入れて持ち歩いています。
特にそれで壊れたり傷ついたりということはありません。
しかし、レンズキャップのつけ外しやレンズ交換などの時にレンズに直接触ってしまったりホコリが付いたりすることがあります。
そういう時は当然ですが、自分でレンズ清掃をしますが、これが結構面倒臭いのです。
自分でかけているメガネはメガネ拭きでゴシゴシやってしまっても構わないわけですが、さすがにレンズでそれをする気にはなれません。
個人的にはレンズプロテクターは不要派だったのですが、安いレンズプロテクターを付けっぱなしにすれば、ゴシゴシする対象はレンズではなくプロテクターになりますので、面倒がないのではないかと思い立ちました。
価格重視でKenko MC Protector NEOを購入
実は、メインのフルサイズ機の大口径標準ズームレンズは本体価格が20万円以上するのと高解像なので1万円位するレンズプロテクターを取り付けているのですが、主に旅行用スナップなどに使用するサブ機にはそれほど気を使う必然性を感じません。
なんといっても気軽に使えなければ全く意味がありません。
ネットでレンズプロテクターの性能を比べてみると、やはり安価なものは多少画像がにじむような乱れがあるようですが、ほとんど誤差のようです。
一方、反射やフレアなどといった深刻な影響はほぼ皆無のようです。
というわけで、いくらなんでも精密機器に1枚500円位というのはあんまりな気がしますので、1000円程度で探してみます。
ネットで検索するとたくさん出てくるのは、KenkoのMC Protector NEOというタイプで、予算的にも合うようです。
https://www.kenko-tokina.co.jp/imaging/filter/protect/4961607725207.html
多分、初心者の方なども他にも高いレンズプロテクターがたくさんあるのにこんな値段のもので大丈夫なのか興味があるかと思いますので、試しに購入してみることにしました。
EOS kiss M用の純正レンズEF-Mレンズは7種類発売されているのですが、取り付けられるフィルター径を調べてみたところ4種類のようです。
レンズは7種類全部持っているのですが、いきなりレンズの分買って気に入らない場合ダメージが大きそうなので、フィルター径ごとの4種類購入することにします。
メインで利用するEF-M15-45mmとEF-M11-22mmはレンズフードも購入
レンズフードは、そもそもは、レンズの横方向から光が入り、レンズ内で乱反射することなどにより意図しない光が写り込んでしまうのを防止するためのツールです。
しかし、今はレンズの表面加工も良くなっていて、そのような心配はあまり要らなくなってきており、安価なレンズにはフードが同梱されていない場合が多いです。
一方で、レンズの前部にフードを取り付ければ、外からの物体(自分の指なども)がレンズに当たったり、カメラを落としてレンズが傷ついたりといったダメージに対して、ワンクッション入れられるという効果を期待して付ける人もいます。
加えて、なんとなく格好いいので付けてるという人もかなりいるはずです。
EF-Mレンズはコストダウンのためかレンズフードが標準添付されていませんので、ないのですが、この際ですので、よく使うレンズだけでもレンズフードを買ってみることにします。
MCプロテクターNEO 43mm 編
キヤノンの公式ページを調べてみると、フィルター径43mmとなっているレンズは3種、「EF-M22mm F2 STM」、「EF-M32mm F1.4 STM」、「EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM」の3種です。
実際に取り付けてみます。
EF-M22mm F2 STM
EF-M22mm F2 STMは、EOS kiss Mダブルレンズキットなどにセットされている薄型のパンケーキレンズと言われている種類です。
小型の単焦点なので、付けっぱなしにしてお散歩用レンズなどにしている人も多いと思います。
MCプロテクターNEOのシリーズはフレームがやや厚めなので、少々目立ちます。
EF-M22mmに取り付けた模様は、レンズの全体にぴったり付ける感じではなく、半分位の位置に付く感じになります。
もっとも、レンズが覗いている位置は中央部に小さく開いているだけなので、それでもプロテクターは余っている感じはしますが。
微妙に不格好な気もしますが、まあ、こういうもんだと慣れればいい気もします。レンズキャップも同じ大きさです。
EF-M32mm F1.4 STM
EF-M32mm F1.4 STMは、フルサイズ換算だと51mmの中望遠域の明るい単焦点で、モデル撮影などで非常にきれいに撮影できるレンズです。
今の所、F1.4という最小F値のレンズはこれだけですので、本気めにEOS kiss MやEOS E5/E6などを使おうと思えば他にはあまり選択肢がありません。
内側のレンズのサイズ位にぴったり合う位の位置に取り付けで、やはり内側だけちょっとでっぱった感じがします。
EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM
EF-M28mm F3.5 マクロ IS STMは、EF-Mレンズで唯一のマクロレンズで、接写が可能ですので、小型の物品の商品撮影や料理撮影などに向いています。
フィルター径は43mmとキヤノン公式の仕様に書いてあるのですが、なんとレンズプロテクターが付けられません…。
よく見ると、上記のEF-M22mmとEF-M32mmとはレンズキャップの形状も異なるようで、レンズを使用状態に繰り出している時でも収納している時でも全然取り付けられないようです。
なんということでしょう。
というわけで、レンズプロテクターに限らず減光用や偏光用などのレンズフィルター全般が取り付けられないようですので、注意して下さい。
MCプロテクターNEO 49mmとレンズフードEW-53 編
キヤノンの公式ページを調べてみると、フィルター径49mmとなっているレンズは、「EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM」の1種のみです。
実際に取り付けてみます。
EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM
EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMは、EOS kiss Mの全種類のレンズキットに同梱されている標準ズームレンズです。
若干周辺減光するようですが、写りがくっきりしているので、デジタルオプティマイズを強くするとか、Adobe Lightroomなどの現像ソフトで補正すれば周辺減光は修正できます。
一昔前のデジタル一眼レフ用のキットレンズは写りはちょっとなと思ったりしたものですが、今どきのミラーレスカメラの標準レンズはそのようなこともなく、非常に使い勝手のいいレンズです。
このレンズプロテクターは43mmと比較すると結構口径が大きいので、レンズ全体をカバーするように付けられます。
結構いい感じです。
レンズフィルタに併せてレンズフードEW-53を取り付けてみました。
結構精悍な感じになって、EOS kiss Mの可愛らしい感じはあまりないように見えるのは不思議です。
いい感じにフィットしているように見えます。
MCプロテクターNEO 52mm 編
キヤノンの公式ページを調べてみると、フィルター径52mmとなっているレンズは、「EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM」の1種のみです。
実際に取り付けてみます。
EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM
EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STMは、EF-Mレンズで唯一の望遠ズームレンズで、EOS kiss MなどEF-Mマウントのダブルズームレンズキットに望遠ズームレンズとして同梱されています。
これもいい感じにフィットしますね。
元のレンズが大きめなのですが、レンズプロテクターがレンズの外径に近い形で取り付けられますので、違和感がありません。
MCプロテクターNEO 55mm 編
キヤノンの公式ページを調べてみると、フィルター径55mmとなっているレンズは3種、「EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM」、「EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM」の2種です。
実際に取り付けてみます。
EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM
EF-M11-22mm F4-5.6 IS STMは、EF-Mレンズでは唯一の広角ズームレンズです。
レンズキットには入っていないのですが、十分な口径レンズはこのレンズ位ですので、風景写真用などで追加のレンズが欲しい時は是非この1本という感じですね。
このレンズもフィルター径が大きいので違和感なくフィットします。
レンズフィルタに併せてレンズフードEW-60Eを取り付けてみました。
広角レンズですので、奥行きが薄めのフードです。
こうなるとレンズに触らないようにという感じでもないような気もしますね。
EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM
EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMは、18mmから150mmという標準域から望遠位まで幅広くカバーする高倍率ズームレンズというタイプのレンズです。
レンズ交換が面倒臭い人には便利ちょうどいいですが、大きさは望遠ズームレンズEF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STMと同じ位ですので、EOS kiss Mなどのカメラに取り付けたままカバンに入れようとすると相当邪魔です。
個人的にはEF-M15-45mmを付けっぱなしにして、望遠の必要がある時はEF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STMに交換する方がぴったりする気がします。
大きさが近いだけあってEF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STMにレンズプロテクターを付けた時と同じような印象で、レンズサイズが大きくフィルター径も大きめなので、ほぼ違和感が無い感じですね。
まとめ
というわけで、EF-M28mmマクロには取り付けられないというびっくりな事態もありましたが、レンズプロテクターの枠が厚めなので小さいレンズだと多少違和感がありますが、大きめのレンズの方はほとんど気にならない感じです。
レンズ掃除ではなくフィルター掃除であれば、ブラシでささっと掃除してメガネ拭きやレンズペンでささっと掃除できて便利そうです。
HAKUBA レンズフィルター用レンズペン3
ちなみに、レンズペンは通常のレンズ用は先の部分がレンズの形状に併せた球受けなので、レンズプロテクターの場合は先の部分が平らになっているレンズフィルター用を使用した方がきれいにできるかと思います。
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