EOS kiss Mの風景写真撮影に広角レンズEF-M11-22mm F4-5.6 IS STM(レビュー)
風景写真の撮影用に購入したEOS kiss Mのために購入した広角ズームレンズEF-M11-22mm F4-5.6 IS STMについて、想定通り風景写真の撮影にとても重宝していることから使用感などについてレビューします。
キヤノン EOS Mシリーズ用広角ズームレンズ EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM
2018年10月初頭に購入したEOS kiss Mダブルレンズキットですが、いつかEF-Mレンズをコンプリートするという謎の使命感があり、2018年11月末には広角ズームレンズのEF-M11-22mm F4-5.6 IS STMを購入しました。
EF-Mレンズで広角レンズは当該製品1種類だけですので、かなり持っている方も多いと思います。
ちなみに、EF-Mレンズの現行品は7種類で、どのレンズも直径は同じで長さが若干違います。
当該レンズは、長さ的にはちょうど中間位といったところです。
2018年中には7種類全種類コンプリートしましたので、大きさを比較してみます。
諸元
- 重量 約220g
- 最大径×長さ φ60.9×58.2 mm(レンズ収納時)
- 手ブレ補正効果 3.0段
- フィルター経 55mm
- 最短撮影距離 0.15m
- 最大撮影倍率 0.3倍
- 発売 2013年7月11日
風景写真には広角レンズが良いとされています
EF-M11-22mm F4-5.6 IS STMは広角レンズとしては比較的安価
風景写真には広角レンズが良いとされていますが、広い画角を撮影する必要があるため、構造的に難しいせいか高価な製品が多くなっています。
キヤノンのEOS Mシリーズ用のEF-Mマウントレンズ用では唯一の広角レンズであるEF-M11-22mm F4-5.6 IS STMでは、広角レンズとしては焦点距離が多少妥協している11mm(35mmフルサイズ換算で18mm)でもあるせいか価格も割と手頃な約4万円ほどとなっており、非常に購入しやすいです。
広角レンズのメリット
広角レンズはその名前の通り、比較的近い距離でもかなりの広角度で撮影が可能です。
カメラで広い角度を撮影しようと思えば、大抵の場合は被写体から離れれば撮影できますが、どうしてもある程度以上の距離を取れない場合もあります。
そのような時に広い角度で撮影できる広角レンズが威力を発揮します。
広角レンズのデメリット
広角レンズという概念自体は広い角度を撮影できるので、特段デメリットは無いように思えますが、レンズで広い範囲を撮影しようとするとある程度あきらめなければならないことがあります。
この辺は厳密に設計して、高価な素材を使ったレンズなどを使用すればある程度は回避は可能です。
また、絞ってF値を大きめに暗めに設定すれば、ある程度目立たなくはなりますが、明るさが失われますのでシャッター速度が低下します。
画像の端が歪む
実際に目で見るよりも広い範囲をその内側に収めなければならないので、中央あたりはほぼ見たままなのですが、画像の端の方は歪みます。
同心円上に外側が不自然に写ります。
画像の端が流れる
広角レンズではレンズから取り入れる光を端の方ほど大きく曲げなければなりません。
そのために、レンズの材質やマウント径のサイズにも依りますが端の方は精度が悪くなります。
具体的にいうと、同心円状にボヤケます。
カメラの用語では「流れる」と言われています。
画像の端が暗くなる
上記にあるようにレンズから取り入れる光を端の方ほど大きく曲げる関係上、もう1つ画像が劣化する方向性があります。
それは、中央部から離れるほど暗くなります。
カメラの用語では「周辺光量落ち」と言われています。
具体的には写真の四隅が若干暗くなります。
EOS kiss M+EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM(レビュー)
外観
EOS kiss MにEF-M11-22mm F4-5.6 IS STMを取り付けた様子については、レンズの収納時には58.2mmとそれほど大きくありませんのでかなりコンパクトです。
一方、使用できるようにするにはノッチを外して少し伸ばしてやる必要があります。
広角端の11mmのところに設定した場合、約1cm程度は伸びます。
ただし、そこから望遠端の22mmにしても長さはほぼ変わりません。
作例
高層ビル
秋葉原の高層ビルを撮影してみました。
町中で高層ビルを撮影する場合、どうしても位置的に撮影位置を下がれない場所が多いです。
ですので、スマホのカメラなどズームで拡大することは可能でも広角側にできません。
このような時は広角レンズならば問題なく全貌を撮影できます。
(スマホでも外付けのレンズを使えば撮影はできますが)
首里城
沖縄の首里城の中庭を撮影してみました。
このような建物は庭を囲んでぐるっと建物があるので広く撮影したいところです。
上記の写真は、写真単体で見てみるとよくわかりませんが、周辺光量落ちしています。
Lightroomのレンズプロファイル補正をかけると、補正されて均一の明るさになります。
Lightroomのような現像ソフトを使わない場合は、EOS kiss M内のレンズオプティマイザを設定すれば自動的に補正されます。
人間の目で見た時も端の方ははっきりと見えていませんし、多少端の方が暗い方が雰囲気が出ることもありますので、状況に応じて補正するかどうか判断して下さい。
知念岬公園
沖縄の知念岬公園の模様です。
岬が半島状に出っ張っている様子を撮影してみました。
周囲が海で囲まれているイメージがわかるかと思います。
神田明神
神田明神の本殿です。
やはり通路がかなり狭いので、標準ズームレンズだといい感じに全景が撮影できないかと思います。
レンズキットの次に買うのに最適なレンズ 広角ズームレンズEF-M11-22mm F4-5.6 IS STM
広角レンズでの撮影について
広角レンズで撮影する時は、広い角度でたくさんのものが写りますので、何も考えずに撮影すると主題が不明確になりやすいです。
そのため、空、建物、地面などをどのような配分で写すか、風景のどの部分まで写真に収めるかが作品としてはもっとも重要なポイントになります。
自分でもどうやって使ったらいいものか試行錯誤しながら撮影しています。
他の写真ブロガーさんのように強い印象を残す写真が撮れるようになりたいです。
(上記の写真はとりあえず撮った感にあふれていますよね…)
広角ズームレンズEF-M11-22mm F4-5.6 IS STMは迷わず買っていい
EOS kiss Mのレンズキットに同梱のレンズ
EOS kiss Mには、レンズキットがいくつか設定されています。
- EOS Kiss M EF-M15-45 IS STM レンズキット (EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM)
- EOS Kiss M ダブルズームキット (EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM / EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM)
- EOS Kiss M ダブルレンズキット (EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM / EF-M22mm F2 STM)
- EOS Kiss M EF-M18-150 IS STM レンズキット (EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM)
それぞれのレンズキットではカッコ内のレンズが同梱されています。
キットレンズでは広角がカバーされていない
いずれにしろ、広角端の焦点距離はEF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMの15mm、あるいは、EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMの18mmになります。
15mmも結構な広角ではありますが、はっきりと広角らしい撮影をしたい時は、やはり広角ズームレンズのEF-M11-22mm F4-5.6 IS STMが必要です。
EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMの場合は18mmになってしまうともうこれは普通に標準レンズの焦点距離の域です。
望遠レンズはそれほど使わないです広角レンズは使用頻度が高いです
一方、望遠側については、それぞれある程度カバーされていますし、旅行や風景写真などで遠くを拡大して撮影するような用途はあまりありません。
そんな事情で、どのようなレンズキットを購入した場合でも、EF-M11-22mm F4-5.6 IS STMは特に問題なく買って良さそうです。
逆に風景写真として撮影していると、このレンズの望遠端の22mmもフルサイズ換算で36mmになり、普通に標準の焦点距離ですので、つけっぱなしでも広角から標準まで撮影できます。
EF-M11-22mm F4-5.6 IS STMは自信を持っておすすめ
個人的にも旅行や風景撮影にでかけた際には、EF-M11-22mm F4-5.6 IS STMは必ず使っていますので、最初に単体で買うレンズとして自信を持っておすすめします。
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