風景写真をミラーレスカメラで撮る初心者へのおすすめのカメラ

2019年4月12日EOS kiss M,カメラ,カメラの選び方

2017年の6月頃からモデル撮影会でのポートレート撮影を1年以上してきてカメラもフルサイズカメラα7RIIIを使っているところですが今度は風景写真を撮影すべく持ち歩きに便利な小型のミラーレスカメラを選んでみました。

メインのカメラはソニーのα7RⅢに標準レンズのFE24-70mm F2.8GMがあるので、日常的な場面で撮影するのには困りません。
しかし、旅行先とか登山に持っていくにはあまりにゴツいので、当面は取り回しの効く軽快なカメラで撮影方法を研究してみたいと思います。

というわけで、ポートレート撮影には使わず、風景に絞った用途のカメラを選んでみます。

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風景写真用の写真の条件

条件としては、

  • 一眼レフはありえないのでミラーレス一択
  • 屋外で使うのでファインダー(EVF)は必要
  • 手頃な広角レンズがラインナップにある(多分当面買わない)
  • 解像度は普通に2千万画素台は欲しい
  • 連写性能、AF性能は重視しない
  • 価格はレンズ込みで10万円コース
  • できたら軽くて小さい方がいい
  • 防塵防滴は要らない

などとなっております。

一眼レフはありえないのでミラーレス一択

一眼レフカメラだと、キヤノンの9000Dや80D、ニコンだとD7200かD5700あたりが有力だと思います。
さすがにいいカメラが揃ってて、レンズもシグマやタムロンなどが対応していて、純正でも互換品でもいいレンズがあります

ミラーレスカメラだと、AFの測距点が細かくカバーしていて、瞳AFなども大抵付いているので魅力的なのですが、一眼レフにはないので、ポートレート撮影に買う気は今となっては全くありませんが、風景写真なら別になくてもいいので一眼レフもありえそうです。
しかし、さすがにゴツくて重いので、やめときます。

屋外で使うので電子ファインダー(EVF)は必要

屋外で使うと強い日光の下で撮影することもありますが、そのような時は、背面モニターは全然見えなくなり、ちっとも役に立ちません。
入門用のミラーレスカメラで、特に女性用の銘打っているようなタイプEVFを内蔵していないタイプが多いですが、屋外で使うのにはつらいのでやめときます。

手頃な広角レンズがラインナップにある

標準域(焦点距離24mm-80mm付近)で撮影するだけであれば、今どきはスマホとかコンパクトデジタルカメラの性能がどんどん良くなっていて、わざわざデジタル一眼カメラを用意する意味はそれほどありません

そして、ダイナミックに風景写真を撮影するのであれば焦点距離10-20mm付近の画角が欲しいところです。

少し前に登山用にカメラやレンズを購入の検討をしてみましたが、納得の行きそうな広角レンズを買おうとするとレンズだけで10万円位行ってしまうので、かなり辛いものがあります。

ですので、広角レンズがあるマウント(メーカー)を選んでみたいと思います。

しかし、多分、やはり価格が高めなので、すぐには買わない可能性が高いです。がっくり。

解像度は普通に2千万画素台は欲しい

どうせ撮るなら、きれいに撮りたいので、解像度は高めの方がいいです。

室内撮影などは無駄に画素数が多くても1画素あたりの光が少なくなって、写りが暗くなるので、しんどいです。
しかし、屋外の風景写真なら被写体は動かないので手ぶれ補正でカバーできそうですし、いざとなれば三脚を使います。

連写性能、AF性能は重視しない

やはり、風景写真だと被写体が動かないので、連射性能とかAF性能はあまり気にしなくていいような気がします。

価格はレンズ込みで10万円コース

これまでの条件から、あんまり安いカメラにはなりそうな気がしないですが、あまり安いカメラは設定項目が少なく、カメラおまかせで撮る分にはいいのですが、発展性があまりありません

一方で、ここを超えてくると一気に20万円コースが見えてきてしまい、そっちのカメラはそれなりにゴツいので、今回の趣旨に合いそうにありません
それと、予算的にも辛そうです。

ちなみに個人的には、キットレンズの望遠(50-200mmとか50-250mm F3.5-5.6)は風景用には基本的に要らないと考えています。
遠くの一風景をわざわざ撮るのは、近寄れない動物か花などに限られています。
また、キットレンズの望遠レンズは低価格重視でそれほど性能が良いものはなく、眠たい写真になりがちですので、どうしても望遠で撮影したくなったら別途用意した方がいいと思います。

できたら軽くて小さい方がいい

というわけで、いくら性能が良くてもゴツくて重いのは避けましょう

防塵防滴は要らない

山の天気は変わりやすいため、登山の時に持参するカメラは防塵防滴のものを選びましょう。」
防塵防滴のカメラでは無い場合は、故障する場合もありますので、気を付けましょう。」

と書いてあるサイトを複数見かけたのですが、そんなわけはありません
そもそも初心者が天気の悪い日に山に登ってはいけません
突発的に雨に降られることは当然ありますので、雨具(登山用のレインコート)などは必須ではありますが、そんな事態になったらのんびり写真なんぞ撮ってないでさっさと撤収するものです。

というわけで、瞬時に水が多少かかる位のことはあるかもしれませんが、それで壊れてしまうような家電製品はそれ自体で問題ですので、わざわざ防塵防滴と書いてあるようなカメラは、何泊もかけて山奥に行くようなネイチャーフォトグラファーに任せておきましょう。

結論としては、我々のような初心者には防塵防滴機能は要りません

候補のカメラ

キヤノン

キヤノンのミラーレスカメラは、フルサイズのEOS Rが発表されましたが、今回の趣旨とは違います。
とすると、EF-Mマウントになります。
上記の条件を満たすものは、昨年発売のEOS kiss Mと、もう少し前に発売されたEOS M5になります。

この2台は、並べてみてもよく似ていて、思想的にも近いものがあるのだと思います。
操作ボタンやダイヤルなどはM5が多少多くて操作性重視と思われますが、画像エンジンやAFなどが新しいものに更新されていますし、若干M5の方が高価ですので、EOS kiss Mが無難かと思われます。

EOS kiss Mは、望遠レンズの付いたダブルズームレンズキットより、ポートレートや食事撮影にも使いやすいEF-M22mm F2 STMの同梱されたダブルレンズキットの方が使いでがあります


広角レンズは、EF-Mシリーズは「EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM」のほぼ一択になります。
多少F4-5.6と暗いですが、値段もこなれており、どうせ風景写真は絞って使うもんだと思えば、ありのような気もします。

もう一つの選択肢としては、マウントアダプター経由でEFマウントを使う方法で、EOS kiss Mと広角で検索すると、「EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM」での作例があり、小さくて軽いレンズですので、なるほどなという気もします。


ニコン

ニコンもフルサイズミラーレスはNikon Z6/Z7が発表されていますが、それより軽いものというとNikon J1がディスコンになっており、もう忘れてやれよという感じがしますので、ニコンはなしですね。

ソニー

連写やAF性能にそれほどこだわらないというのであれば、最新のα6500よりは連写やAFが若干弱いものの結構安いα6300が適当に感じます。

広角レンズは「E 10-18mm F4 OSS」のみで、後はフルサイズ用のレンズになるようです。
本体のレンズキットは、手頃なのですが、こちらのレンズは7万円位となっており、少し高く感じます
フルサイズ用は倍以上するのでさすがに無理ですね…。

オリンパス

カタログと実売価格で見るとE-M5 markⅡが良さそうなのですが、価格コムのレビューなど見るとさすがに発売年が古い感じでボロクソなのでやめておきます。

とすると、E-M10 markⅢか、どうせ動画には使わないので型落ちのE-M10 markⅡがダブルズームキットでも6万円ほぼで相当安くて良さそうです。
シルバーがかっこいい気がする…。

ただ、この前、E-M1 markⅡ見ちゃって、超良かったので、未練が残ります…。(高くて買えないけど)


広角レンズは、「M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6」かPROレンズの「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」になります。
マイクロフォーサーズは焦点距離がフルサイズ換算で2倍になりますので、9-18mmだとフルサイズ換算で18-36mmになっており、広角側がちょっと物足りないかなあという印象。
かといって、PROレンズの7-14mmは12万円以上もするので、それなら「ソニーのフルサイズ用広角買うわー」となりそうな勢いなので、多分難しい…。


富士フイルム

富士フイルムは、全然土地勘が無いのでわかりません…
カタログを見ると、X-A5はEVF無いのでダメなので、X-E3かX-T100でしょうか。
値段はX-T100のが結構安いのか。てことはX-E3の方がいい?X-T20だとどう?
教えてえらい人!(どっちでもいいらしいけど…)


広角レンズは、「フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS」で良さそうです。
しかし、この値段ならF2.8で出して欲しい…。
多分、富士フイルムは、フルサイズが無いので、APS-Cだけでガチ感出していますが、いやもう、その値段ならフルサイズ欲しいんだけど的な感じが相当します…。

パナソニック

パナソニックもどうせならG9 Pro欲しい感が相当しますが、あそこまで行っちゃうとソニーα7シリーズとゴツさが変わらないので無理ですね…。

現実解を考えると、GX7MK3か、型落ちのGX7MK2ですね。
GX7MK2は今は激安の叩き売りで性能もいいのですが、画素数が1600万画素なのがどうも。
GX7MK3に買い替えも考えたのですが、EVFが小さくて見にくい割にはそれほど値段が落ちてこないので難しい…。
画素数は2000万画素になって合格と言えます。

画素のこだわりが無ければ、GX7MK2が一押しです。最近はあまり安いカメラが無いのですが、これは安くてコスパ最高的な奴です。


パナソニックの広角レンズは、やはりマイクロフォーサーズで2倍換算です。
レンズは、旧タイプの「LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0」と新型のライカDGレンズの「LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH. 」です。明るさとか値段とか考えて後者がいいと言われているようですね。
しかし、11万オーバーとは…。


結論(が、でない…)

先日も登山用のカメラを検討していて、結局広角ズームが高くてGX7MK2をそのまま使おうかという結論になっていました。

しかし、「風景写真にしか使わない」「合計価格」を考えると、ソニーα6300が一歩抜け出ていて、キヤノンEOS Kiss Mが続く感じです。
多分、α6300で問題無いと思います。うーん、EOS Kiss Mでもいいかな…。

富士フイルムは無い

富士フイルムは発色がいいので好きとかいうカメラブロガーの方がたくさんいるのでそちらにお任せします。

個人的には色なんぞLightroomでいくらでもいじれるので関係ないし、重量は軽いのですが、見た目がそれほど好きでもありません
これ以上書くと炎上しそうなので、このへんでやめておきます。

ちょっとした愚痴

それにしても、いくら絞って使うと言っても、APS-CレンズのF4-5.6とか、買う意欲が今ひとつ湧きにくい感じが…。
カメラメーカー各社ももうちょい広角側があって明るいレンズを出してくれないものだろうか…。

APS-Cで高くなって売れ無さそうだからなのかなあ…。

EOS kiss M買いました

散々ぐるぐるしたのですが、ネット検索で色々調べていたら、家にEF-S10-18mmF4.5-5.6IS STMがあることに気付きました。

実際に使ってみた例などもあり、広角レンズの値段の分まで入れたらEOS kiss Mが良さそうという結論になりました。

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趣味のカメラにEOS kiss Mはおすすめです。

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