ポートレート写真の構図についての気を付けるべきポイント

2019年9月16日カメラの撮影方法,写真

モデルさんのスタジオポートレート撮影は、屋外でのスナップ写真や風景写真とは違って、ほぼ確実にモデルが主題であり、背景に主眼を置くことはないので、一般的な構図とは少々構図の作り方が異なります

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一般的な構図は三分法

三分法とは

絵画などを描く際でも同様ですが、構図の基本としては三分法(三分割法ともいう)があります
これは、フレームを縦横それぞれ3分割して。
その分割の切れ間に主題となる見て欲しいものを置くという構図です。
3分割とはいっても、必ずしも3等分ではなく、端が若干狭めの1/4ずつ位でもいいようです。

三分割法

三分法はスタジオポートレート撮影ではあまり気にしなくてもいい

スタジオポートレート撮影でもこの基本は変わりませんが、実際のところ、他にも注意しなければならない要素が多いです。
そのため、それほど神経質にならなくとも、可能ならば、少しでも顔は中心からはずらした方が座りがよくいい写真に見えます。

ポートレート写真の水平

人物写真に限らず、写真の基本なのですが、垂直と水平の方向はきっちり合わせないとなんだかアンバランスな写真になりがちです。
垂直のライン(部屋のの角など)とか、水平のライン(窓や床の水平方向)は合わせましょう
カメラに水準表示がある場合はONにしておいて、撮影する際にはそれに合わせることを薦めます。

目線の高さかやや下から撮る

モデルさんとの視線の高さを合わせた方が自然な写真になります。
なので、モデルさんが立っていれば、大体モデルさんは女性なので若干背が低いでしょうから、屈んだり膝立ちになって撮影する感じになります。
モデルさんが床に座っていれば、一緒に床に座って撮ってしまった方がいいですね。
多少汚れてもいい格好で撮影にいきましょう。

スペースの入れ方

これも写真の基本なのですが、無駄なものはゴチャゴチャして注意が散るだけですので、なるべく避けた方が無難です。
それから考えると、人物は大きめに入れた方が要らないものが写りにくいです。
特に頭の上はデッドスペースになって、有効には使いにくいので、なるべく頭の上は空けずにギリギリまで詰めた方がいいです。

こういう意味からも、俗にいう写真の真ん中に顔が来る日の丸構図は望ましくないですよね。

フレームの切り方

人物は大きく写した方がいいのですが、そうすると、写真からはみ出る腕とか胴とか足とかを切ることになります。
実際に撮影して比較してみると、関節で切るのは座りが悪いです。
ここでいう関節というのは、クビとか膝とか肘とか足首とか足の付根です。
その他の部分の胸、腹、太もも、腕も関節は避けた部分で切った方がいいようですね。

縦写真構図、横写真構図

大抵は、人間は立っていても座っていても大体縦に長いので、縦長になっていますので、縦構図の方が不要な余白を造りにくいので楽です。
カメラは、人間の目が2つ並んでいて横に広く見えるので、横構図に写るようにできていますが、そうすると左右にどうしても空間ができます。
後ろに写るものも意識して、あまりはっきり写らないようにボカした方がいいのですが、写真としてはどんな状況かはわかった方が自然ですので、そのへんの加減については撮影する時に調整します。

ポートレート撮影に慣れないうちはズームレンズを使う

デジタル一眼カメラのレンズは、単焦点の方がレンズの枚数が少なく構造も単純なので、明るくて解像度も高いケースが高いです。しかも、軽くて値段も安いときています。
これで使わなきゃ嘘だろ、という気もしますが、それは次の段階にしておいて下さい。

単焦点のレンズの方が明るくて移りもいいことは認めますが、思った大きさに写したい時は、単焦点のレンズの場合はカメラを構えたまま前後に動く必要があります。
しかし、スタジオ撮影の際は、後ろにもセットがあったり、建物の柱があったりととにかく動くスペースが確保できないことがザラにあります。
また、団体撮影会の時などは、自分の持ち時間が30秒なんてことも多くあり、動いてる暇があったらバンバンとシャッターを切りたいところです。

それを考えると、単焦点レンズは構図が自分の身体に馴染んできた後にして当初はズームレンズで構図の調整を緻密にした方が無難に思えます。

同じポートレート構図の写真は撮らない

よく連射でたくさん写真を撮っている人がいます。
まばたきしたりブレたりした時に使える写真が残るようにかと思います。

しかし、実際のところは、集中してちゃんとファインダーでタイミングを図って撮った方がいい写真が撮れます
さらに、短い時間を活かして、写真も同じ大きさや方向ではなく、バストアップ、太ももより上、全身、頭を若干切ってみる、右から、左から、写真の右に配置、左に配置、などのように色々なパターンで撮っておくと、魅力を引き出した写真が撮れることが多いです。
連射に時間やエネルギーを使う位ならば、構図を色々変えて、たった1枚でも1つでも欠点を減らした写真を残すようにした方が有意義です。

アップ目の写真を入れる

上記のように色々のパターンで撮るのがおすすめなのですが、特に必ず入れて欲しいのは、バストアップの顔の大きい写真です。
カメラの構造的に、カメラから離れた位置の場合はピントが甘くなりがちなので、なるべく被写体がはっきり写る大きな写真を確保しておけば、選別の時に残る写真になりやすいです。
ただ、アップの写真は背景など場所の情報が少なくなりがちですので、何枚撮っても同じような写真になりがちですので、写真の選別時に注意が必要です。

目線がない写真は使いにくい

モデルさんによっては、目を伏せたり、宙を見つめるポーズが得意で多用する方もいます。
それはたくさんの写真を並べる時にアクセントとして入れるというのはありなのですが、撮影する側からするとかなり入れにくいです。

カメラの機能の事情

個人的な事情を申し上げて申し訳ないのですが、最新のカメラは瞳AFという目に直接オートフォーカスでピントを合わせる機能を持った機種が各社で発売されています。
しかし、目を認識するには、顔を認識して、さらに目がどこにあるのか判別してピントを合わせる位置を決めています
それは横顔や伏し目などの場合には目が認識しずらくなり、一般のピント合わせに切り替えて撮影する必要がある場合が多くなります。
そのような場合はピントが甘くなります

構図や写真選別の事情

また、写真の構図としても基本的にはカメラ側を見ている顔の方が印象が強くなりますので、横や下を向いている顔は写真を選別する時の印象が弱くなり、さほどたくさんの枚数は入らないことが多いです。
自分はブログに掲載する時はギャラリー機能を利用して50枚とか100枚とかたくさん掲載していますが、手動で10枚とか20枚とか選ぶ時に横顔などを載せるのはなかなか勇気が要ります。

まとめて写真で見てみる

文章だとどうしてもわかりにくいので、写真に注意するポイントを書き込んでみました
パパっと撮る時に、この位のことを考えて上手くいった写真がいい写真に見えます。
もちろん、まだ撮影会に参加して1年も経っていない自分には完璧と言えるような写真はまだまだ撮れないです。
是非、皆さんも一緒に撮影の練習をして、みなさんもモデルさんに感心される神の一枚を目指してみませんか?

構図の説明

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