最初に失敗しないエントリー機にこだわらない初心者におすすめのカメラ【2018年3月】
最初に失敗しないエントリー機にこだわらない初心者におすすめのカメラ【2018年3月】
カメラを選ぼうと思って、本を読んだり、ネットで検索していても、大抵は各社のエントリー機の紹介で終わっているものばかりではないでしょうか。
本当にエントリー機でいいの?
それでは、エントリー機とはなんでしょうか。
各社のクラス分け
こちらに2018年3月現在の主要各社のデジタル一眼カメラのクラス分けはこんな感じです。
(キリがないので数社に絞っています。)
エントリー機の特徴
各社のエントリー機を比較し、特徴を拾い出してみてわかることは、とことんコストダウンを図った低価格機種だということです。
コストダウンをするために、メーカーのおすすめ機能をいくつか設定し、その設定を丸ごと切り替えることで簡単に撮影することが可能になっています。
逆に言えば、写真を撮る度にプロがするような細かい設定はできないということでもあります。
理解した上で機種選定を
説明書を読んだだけでいきなりそんな細かい設定もできるわけもないので、初心者にはそれで十分というのも見識ではありますが、もっと上の機種では何ができるのかまでわかった上で購入をしたいところです。
おすすめのクラスは?
デジタル一眼カメラのクラスには、ざっくり分けて5つのクラスがあります。
さらに、センサーサイズは主要なものは、APS-C、フルサイズ、マイクロフォーサーズの3種ですが、Nikon1などはもっと小型の1インチサイズのセンサー、フルサイズより大きい中版センサーを採用したフジフィルムのGFX50Sなどもあります。
クラスの説明
先程のクラス分け図に加えて、それぞれの簡単な説明も加えたのが以下の記事です。
どこのクラスが狙い目か
エントリー機
実際に撮影をしてみた場合、エントリー機でもスマホなどの画像に比べればはるかにきれいな写真が撮れます。
プレミアムエントリー機
しかし、写真の楽しさを考えた場合、カメラ任せでは無く、やはり自分なりの設定をしてオリジナルな写真を撮りたくないでしょうか。
それを考えるとプレミアムエントリー機はかなりな設定が可能となっています。
エントリー機、プレミアムエントリー機の限界
ただ、ぱぱっとエントリー機やプレミアムエントリー機で撮影した場合、明るい外での撮影ならば問題はありません。
ですが、濃い色の付いた背景や極端に明るかったり暗かったりする場合など条件が悪い時は、現像ソフトで撮影後にある程度手動で補正してやる必要があります。
ミドル機
ミドル機は外見上はプレミアムエントリー機とそれほど変わりませんが、大抵の場合は若干重く値段も高くなっています。
このクラスになると、普通にシャッター速度や絞りなどを設定して、撮影したい被写体にAF測距点を合わせる操作もスムーズです。
そして、色や明るさなどはほとんどカメラに任せることができます。
ここまで行ければ、ほとんど言うことはないのでしょうか。
いつかはフルサイズ問題
一昔前、自動車で「いつかはクラウン」という言葉がありました。
最上級の高級車を所有して運転してみたいということですね。
デジタル一眼カメラで撮影をする人たちもそういう意味では、ハイアマチュア機以上の高級機種を持ってみたいという「いつかはフルサイズ」という漠然とした憧れを持っていることが多いです。
しかし、実際のところ、必要以上の解像度が必要となるのは、とても大きな紙に印刷したり、部分的に拡大して再利用したりといった極端なケースに限られています。
実際に自分でも4200万画素のフルサイズ機α7RⅢと1600万画素の中級機GX7MK2で撮影して比べてみましたが、写真をまとめて扱っても全く区別が付かない状況でした。
これはある意味ショックではありますが、特段必要がなければ重くて超高いフルサイズ機にする必要もないかなという覚めた目で見られるようには徐々になります。
おすすめはプレミアムエントリー機付近
価格的には、エントリー機は5万から10万円、プレミアムエントリー機は10万から15万円、ミドル機は15万円から20万円というところです。
プレミアムエントリー機やミドル機の価格になるとフルサイズのプレミアムエントリー機の価格も視野に入ってくるので非常に悩ましいです。
ただ、この記事でつらつらと書いたこと考えると、自分で設定して撮影し、現像の補正もある程度自分でやるのが前提のプレミアムエントリー機で練習するのが予算を考えても妥当ではないでしょうか。
もちろん、予算が許せばミドル機やプレミアムエントリーのフルサイズ機も良いと思いますよ。
注意点
デジタル一眼カメラの世界も日進月歩で、毎年各社でAF機能や画像処理エンジンなどが更新されています。新機種は2年前発売の一つランク上の機種と同じくらいのAF性能と画質があったりしますので、価格を調べる時は注意して下さい。
ネット通販のレビューを見たりするのもおすすめです。
ニュースサイトのレビューはどうもPR記事っぽくていいことしか書いてないので注意した方がいいです。
おすすめの機種
初めて買うデジタル一眼カメラは是非自分で調べて、大きさや操作フィーリングなどは店頭で自分で選んでいただきたいと思いますが、せっかくなので各社ごとのおすすめを紹介します。
EOS 9000D
カメラの王者キヤノンはやはりなんと言ってもおすすめです。
さすがにAFや操作性、実際に出力される色などもバランスがいいです。
レンズキットは、ダブルズームキットにも惹かれますが、新設計のEF-S18-135mmのUSMレンズのAFが超高速で解像も評判がいいです。
α6000
ミラーレスフルサイズでどんどんキヤノン・ニコンの2強にキャッチアップしているソニーのAPS-C機α6000です。
ちょっと設計が古いのでAFなどが少し遅めという話も聞きますが、大きさや価格を比べると相当いいチョイスかと思います。
もし、予算が許すなら高速AFで宣伝している新機種のα6500の方をすすめます。
ただ、レンズキットを用意していないので別に購入した場合はα6000の倍位値段がするのが考慮点です。
GX7MK2
俺も持っているパナソニックのGX7MK2は、直前に出たGX8が大きくて評判が良くなかったため、その前のGX7を改良した機種を発売したものです。
既に2017年3月に後継のGX7MK3が発売されていますが、当初は10万円超えのようですし、型落ちのせいで爆安なのにきっちり写って瞳AFまで付いていて魅力的です。軽くて普段から持って歩けますし、もうこれ1台で済むわーという感じ。
OM-D EM-10 markⅢ
オリンパスならこれという感じ。一眼らしいフォルムですがコンパクトです。動画機能は弱めとのことですがスチルなら文句無いです。
パナソニックよりはやや高めですが、写りも考えたら悩むところ。
【番外編】EOS 80D
これも持っていますが、文句なく中級機です。α6500を買う位なら、ここまで頑張ってキヤノンを買うと幸せになります。
一発で色や明るさが決まるのは相当快感です。
でも、こいつは瞳AFがついてなくて、ライブビュー(背面モニタ)撮影の時に顔認識AFしかないんだよなあ…。
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