キットレンズはダメじゃない!外付けフラッシュ使えばスタジオ撮影がバッチリ!
キットレンズはダメじゃない!外付けフラッシュ使えばスタジオ撮影がバッチリ!
初めてデジタル一眼カメラを買う時は、予算の関係上APS-Cの入門機になることが多いかと思います。
その時のためにメーカーでは、カメラの本体(ボディ)だけではなくレンズがセットになっていて、買っきてそのまま撮影ができるレンズキットを用意しています。
このレンズキットに含まれているレンズはキットレンズと呼ばれています。
レンズキットはボディとレンズをバラバラに買うときよりはかなり安く、標準ズームレンズ1本だけが入っているレンズキットの場合、ボディ単体とは約1万円ほどの差になります。
キットレンズでも単体で買うと数万することも多いので、価格を考えると初めて買う方はレンズキットを買うことになるかと思います。
このキットレンズは、多様な用途に使えるので非常に便利ですが、一方、特定の用途に特化しておらず、どう使っても中途半端な感もあります。
キットレンズの特徴
とにかく評判の悪いキットレンズですが、どういう特徴があるのでしょうか。
キットレンズに使われる標準ズームレンズを例示して解説してみます。
ニコンのキットレンズ
AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR 約265g
AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 490g
キヤノンのキットレンズ
EF-S18-55mm F4-5.6 IS STM 約215g
EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM 約515g
特徴
まず、良い点は軽くて小さいところです。これは特に初心者にはありがたいです。
本格的なF4通しやF2.8通しなどのプロも使っている画質が良く明るいレンズは、どうしても大きく高く重くなります。
逆に、軽くて小さいのは、構造が単純なためで、その代わりに、欠点はF値が大きく(=暗く)、若干画質が悪くなります。
ただ、画質が悪いとはいっても画像の端の方の話で、中央部は良好です。
もっと詳しく説明すると
見てのとおり、キットレンズの最小F値は広角端に設定した場合F3.5かF4、望遠端に設定した場合がF5.6です。
しかし、実際に写真を撮る場合は、実際に使いたくなるのは、引きの広角側よりバストアップの望遠側の方が多くなります。
ポートレート撮影にはF値を指定してボケの量をコントロールするためにAv(露出優先)モードを使うことが多いです。
そして、ズームレンズの望遠端を使う場合には設定できる一番F値の小さいF5.6に自動的にカメラが設定します。
その状態から、広角端側に戻してもF値はF5.6のままです。
そのため、F3.5に指定するためには手動で設定しなければなりません。
F5.6に設定した場合、室内では少し暗めの設定になるので、かなりシャッタースピードが遅くなります。
シャッター速度が遅くなるとブレやすくなりますし、F値が大きいのでボカせません。
対策は?
というわけで、室内で撮影する場合、そもそも暗いところが問題です。
ですので、ライトで照らしてやるか、フラッシュを使うのが基本になってきます。
天井バウンス
フラッシュを使う時は直射せずに天井に反射させる天井バウンスを使うのが基本です。
天井バウンスを使えば自然な感じに照らせます。
天井に条件が
ただし、どんな時でも天井バウンスを使えるとは限らず、いくつか条件があります。
天井に濃い色がついておらず、天井の高さはそれほど高くない必要があります。
天井に色が付いていると色が反射して写真に色がついてしまいますし、あまりに天井が高いと光が十分に反射せず暗くなります。
外付けフラッシュ
入門機のカメラの内蔵フラッシュは、前方向に固定ですので、天井バウンスには使えません。
そのため、外付けのフラッシュが必要になります。
フラッシュの性能としては、明るさの上限を示すガイドナンバー(GN)という数値があります。
天井に反射させるとかなり光の量が減りますので、ガイドナンバーは30~40程度は必要です。
一般的なスタジオ撮影で使用される外付けフラッシュの機種はキヤノンの純正だと大体430EXⅢ-RTです。
ニコンだとSB-700でしょうか。
サードパーティメーカーでは、互換品だとニッシン製が有名です。純正に比べると結構安いです。
キットレンズの次のレンズは?
これまで説明したように、入門用カメラとキットレンズを室内で使う時はフラッシュを使いたい感じです。
一方、高級なズームレンズや単焦点レンズは値段もそれなりにしますが、最小F値が小さくなりますのである程度は明るく撮影することが可能です。
レンズの選び方としては以下の記事をご覧下さい。
まとめ
キットレンズ自体は、日中の屋外で撮影する場合は全然問題無いのですが、室内で暗い場合はフラッシュを用意して天井バウンスを使って撮影しましょう。
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