登山用にミラーレスカメラと広角レンズが欲しいので探してみた
登山シーズンを迎えて登山を再開するのに併せ、山写真を撮るカメラを選んでみました。
春と秋は登山シーズン
モデル撮影会での撮影を始める以前には登山を趣味にしていました。
山に登る時期といえば、紅葉シーズンの秋頃を思い浮かべる人が多いかと思います。
実際のところ、年中山に登っている人はいるわけですが、登る季節はその目的とする山によって多少変わります。
雪の降る季節はあまり登らない
標高100m登るたびに気温は0.5度ほど低下します。
そして、雪が降ると体温が奪われやすいですし道がわかりにくくなります。
また、さらに雪が深く積もると足を取られて歩きにくくなりますし、凍結した場合は斜面を滑落する危険もあります。
そのため、基本的に雪が降って積雪のある季節は、難易度を求めて冬山や高山に登る登山家などに限られます。
夏は暑いのであまり登らない
一方、逆に山は自然で一杯ですので、夏場は蚊や蜂などの虫や蛇、その他大型の動物の活動期になっているので、初心者は入らない方が無難です。
というわけで、登山に向いたシーズンは、その他の時期ということになります。
実際は、気温がガッツリ氷点下になる時期はかなり寒いですし、山を登るとかなり身体が温まりますので真夏ではなくても暑そうな時は避けることが多いです。
そんなわけで、自分は関東付近の標高1000~1500m程度の低山を登りますので、7、8月の暑い時期と2、3月の積雪の時期は避けて活動していました。
直近に登ったのは
直近では昨年の12月に東京都と埼玉県と山梨県の県境に山頂のある日本百名山の1つ雲取山に登っています。
そして、今年も既に9月も後半になっており、まだ残暑が厳しくはありますが、そろそろ秋と呼んでもよかろうという時期です。
モデル撮影会へももう1年以上通っていて、このブログの方も半年を過ぎて徐々に落ち着きつつありますので、せっかくなので違う写真も撮ってみようかと思いました。
そこで丁度秋なので、登山を再開して写真も撮ってみようと思います。
カメラをどうする?
一般的に登山に使うカメラの条件としては以下が挙げられています。
- なるべく軽量な方が望ましい
- 広角レンズが使える
- 防塵防水されている方が望ましい
- 低温耐性がある
軽量
登山という位ですから、特に動力のある乗り物は使わずに歩いて(あるいはよじ登って)山の頂上に向うわけです。
その時、悪天候や怪我などのアクシデントに備えて、雨具、水、食料その他の装備品も持って登ることが求められています。
登山用のリュックサックはそれだけで大体1.5kg位あるものが多く、水も1日で2L程度は持っていた方がいいと言われますが1Lで1kgですので、それだけで2kg位あります。
なんのかんので、低山をハイキングするだけの装備でも5kg以上はすぐ行ってしまいます。
実際のところ、それだけしっかりした装備にして急斜面を登るとかなりの負担です。
さらにカメラ、レンズ、三脚などの装備でさらに何kgも追加するのは大きな負担になります。
「まあ、自分は1kgや2kg位増えても大丈夫だから心配ないよ」と思われる方も多いかもしれませんが、実際に登山をするようになると数十gクラスでも結構な負担になり、何百gもある装備は「これは持って行かないで済ませられないかなー」と思うようになります。
まだ本格的な登山をしたことの無い方は、登山用のカメラバッグを使えるもんなら使いたいと考えている方もいますが、それもなかなか難しいです。
登山用カメラバッグは、カメラの収納スペースとクッションにに相当なスペースを取られるため、一般的な登山装備を収納するスペースが相当限られます。
そのため、普通に登山する装備に加えてカメラの装備も一式収納できるカメラバッグは、通常のバックパックより1回りから2周り大きくなり、背負うのも大変ですが重さもそれなりに重くなります。
広角レンズが使える
山は非常に見通しが良く、視界がひらけています。
そのイメージを写真にするにはレンズも広角の方が望ましいです。
フルサイズ換算で35mm~50mmという焦点距離と画角ではちょっと狭いかなと感じますので、これまで山に登って撮影する時はiPhoneで撮影してきましたが、iPhoneの画角は28mm相当だそうですが、もう少し広さが欲しいです。
可能であれば20mm前後の広角レンズが使いたいと思っています。
防塵防水
山の天気はかなり変わりやすく、突然雨が降ってきたら即撮影ができないというのでは困ります。
かといって、一眼のようなレンズ交換式カメラではさすがに水に浸けても問題無いほどの防水は難しく、水中撮影ではハウジングというカメラごと入れられる防水ケースを使用します。
実際は、そこまでの防水を必要とすることはなく水をかぶっても構わないという実用防水程度で構わないかと思います。
防塵というのは、ホコリや砂などが舞っているところではカメラやレンズを交換するような作業をしなくても内部に侵入することがあるので、侵入防止の対策をしているかということです。
低温耐性
デジタルカメラはバッテリーの電力で動作しています。
フィルムカメラの時代でもAFなどの操作やフィルムの巻き上げの動作など一部では電力を使っていたわけですが、今は電力が無くては全く動作できません。
そのため、フィルムカメラ時代は乾電池などで足りていたわけですが、デジタルカメラではほとんど充電用バッテリーを使用しています。
このバッテリーは低温には弱く、温度が下がってくると出力する電圧が下がってしまい、バッテリーの容量が残っていてもカメラが動作しなくなります。
一眼レフ機では消費する電流が比較的小さいため、かなりの低温でも動作できたのですが、ミラーレスカメラは撮影の瞬間だけではなく常に電力を消費していますので、バッテリーのもちが悪いと言われていますが、低温時はその欠点がさらに表面化してしまうのです。
カメラに実際に必要な機能は?
本格的に雪が降る時期や高山などに分け入って撮影するのであれば、上記のような本格的ネイチャー(自然)撮影用のカメラが欲しくなるところではあります。
しかし、実際のところ自分が想定しているのは、雪どころか雨の降りそうな山に登る気もなく(雨具は持っていきますが)、天気のいい陽気の山に登って撮影する感じですので、軽量と広角レンズだけが必要要件になります。
カメラは軽量な方がいい
重さに関しては、カメラとレンズで1kgもするとちょっと重いかなというところではありますが、夏山の日帰り登山しかしないので重さよりは、かさばっていつものザックに入らないと困るので容積の方が気になります。
広角レンズが是非欲しい
標準ズームレンズの広角端の焦点距離が大体24mmとか28mmとかなので、最低限それよりは広角のレンズを確保したいものです。
現在所持しているカメラ
今の所持っているカメラは、ソニーの高画素フルサイズ機α7RⅢとレンズが大口径標準ズームレンズのFE24-70mm F2.8GMの1本、それとサブに使っているGX7MK2とキットレンズのLUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.です。
ソニーα7RⅢ
α7RⅢは本体が572g、バッテリーやメモリーカードを入れても約650gほどで一眼レフといってもそれほどの重さがある方ではありません。
解像度としても4240万画素あって性能的には過剰なほどですので、手頃なレンズがあればありかもしれません。
一方、レンズの方はスタジオ内でしか撮影するつもりがなかったので、バカでかい標準GMレンズで重量も886gというころで、カメラと合わせて1.5kg位になります。
画角的には開放端で24mmでF値も2.8通しですので、ギリギリ合格というところです。
α7RⅢを持っていくということであれば、もう少し軽くて小さいレンズが欲しいところです。
パナソニックLUMIX GX7MK2
GX7MK2はサブカメラとしてうっかり買ったカメラで、普段から持ち歩いて撮影しており、主にInstagramに掲載する食事の撮影に使っています。
重量も383gでレンズのLUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6の重量は70gなので合わせても500g行きません。
元々持ち歩きに向いた小型軽量のものを求めて買ったので、持ち歩きには全く不満はありません。
キットレンズの画角も24mm相当ということで及第点です。
しかし、画質的にはカメラが1600万画素なのはまあいいとして、レンズの方も小型のキットレンズなので画質よりは機動性を優先したものですので、悪くは無いのですが、写真は「まあ、写ってるなあ」という程度でもう少しいいレンズが欲しいと感じます。
広角レンズを追加購入するなら
新しいカメラを買うことも考えてはいるのですが、結構な投資になるので、やはりレンズを追加して購入することから考えました。
α7RⅢ用のEマウント広角レンズ
本体が650gですので、せいぜい400g位のレンズが目標になります。
レンズを選ぶ際は、大抵は価格コムのリストを見ています。
ソニー Eマウントのフルサイズ対応の広角レンズです。
重量が400gまでで広角20mm前後で値段もそこそこなもの。まあ、値段の話はとりあえず置いておきます。
しかし、広角ズームレンズは平気で600g位あって値段も15万円前後はするようです。
純正品ではない単焦点レンズでそれっぽいものはいくつかあるんですが、大抵はMFのレンズで、天体写真を撮るのであればありかもしれませんが、風景写真には微妙です。
APS-Cレンズをクロップで使うようなことも考えるべきなのかもしれませんけど、それならそもそもフルサイズのカメラを使う必然性があるのか考える必要があるかと思いますので、とりあえずα7RⅢは見送った方が良さそうです。
GX7MK2用のマイクロフォーサーズ広角レンズ
こちらは本体が軽いのと、マイクロフォーサーズ規格でそもそも小さいので、なんかいいレンズがありそうな雰囲気はあります。
ですが、パナソニックの広角レンズを見てみると4種類しかありません。
しかも、単焦点側はパンケーキの14mm F2.5とお高い12mm F1.4です。
どうやら、7-14mm F4か8-18mm F2.8-4のいずれかしか無さそうです。
7-14mmの方は若干安いのですがフィルタが付かない出目で少し設計が古そうなので、10万円超えで高いのですが、8-18mmの方が良さそうではあります。
他のカメラを追加購入することも検討
せっかくなので、他のカメラの購入についてもちらっと考えてみます。
ソニー APS-C機
フルサイズはα7RⅢなので、サブカメラも可能ならばソニー機にしたいというのは人情ではあります。
ただ、個人的にはAPS-C機とフルサイズ機は実質的に別マウントという認識なので、それほどまでのこだわりはありません。
山は日差しが強いのでファインダー(EVF)の無い型のものは避けた方が無難です。
とすると、現行タイプは、α6000/α6300/α6500の3種です。
ちなみに安い望遠レンズなら高倍率レンズ1本で済ませたい派です。
(ダブルズームキットの望遠は要らない)
標準ズームレンズは、16-50mm F3.5-5.6の標準のものと、18-135mm F3.5-5.6の高倍率のものがあるようですが、1本で済ますなら開放16mmの標準でしょうか。
広角レンズを調べてみると、E 10-18mm F4 OSS SEL1018の1択みたいですので、ボディのみというのも考えてもいいかもしれません。
スペックを比較してみると、α6500とα6300はさすがに発売時期が半年しか違わないので、ボディ内手ぶれ補正と背面モニターがタッチパネルになっているのが売りのようです。
α6000はEVFの画素数もかなり少なく、ここでは項を設けませんでしたが、ダイナミックレンジが結構低いのが気になります。
他の撮影にも色々使えそうですし、ここはちょっと高いですけどα6500を推したい気がします。
α6000 | α6300 | α6500 | |
手ぶれ補正 | なし | なし | 5軸 5.0段 |
測距点 | 179点(像面位相差) 25点(コントラスト) | 425点(像面位相差) 169点(コントラスト) | 425点(像面位相差) 169点(コントラスト) |
ファインダ | OLED 0.39型 144万ドット 電子ビューファインダー | OLED 0.39型 236万ドット 電子ビューファインダー | OLED 0.39型 236万ドット 電子ビューファインダー |
タッチパネル | 非対応 | 非対応 | 対応 |
防塵防滴 | 非対応 | 非対応 | 対応 |
パナソニック
GX7MK2の後継のGX7MK3などが考えつくのですが、EVFがチルトになったのと画素数がGX7MK2の1600万画素から2030万画素になった位です。
多分、この位の画素数増はそれほど効かないので、ここで初めてGX7MK3を買うのならありえるのですが、買い替える魅力は今ひとつな感じです。
他はG8とかG9Proとかいい機種が結構あるんですけど、G8は画素数も1600万画素でGX7MK2と同じですし、でかく重くなるので気合が入りません。
G9Proはさすがにフラッグシップだけあって心が揺れます。
しかも、12-60mm F2.8-4.0のズームレンズキット付きでついに20万円切っている店が多くなってきました。
すっかり目的がどこにあるのかわかりませんが、α7RⅢの予備にも使えそうなレベル…。
しかし、さっきの8-18mmをさらに買うと30万円コースでは…。マジなのか…。
オリンパス
登山用のカメラはオリンパスの人が多いので、ちょっと欲しい気がします。
とりあえず、このブログでは一押しにしているのですが、自分で使ったことのないOM-D E-M10 markⅢを考えてみます。
レビューとか見ると、キットレンズが電動なのが気色悪いというのが多少気になります。
レンズはパナソニックと同じく、M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROのほぼ一択のようです。
やはり10万円オーバーで結構するなあ…。
E-M5markⅡとかも思いつくのですが、2015年2月発売でちょっと古くて、画質はまあいいけどAFが遅くて不安定みたいなレビューが多いようですね。
そして、フラッグシップのE-M1 markⅡですが、来年1月に新機種の登場が予定されていますが、当分高いでしょうし、まあ気にしないことにします。
見たところ、12-40mm F2.8のPROレンズキットが21万円ほどで、G9Proと同じくかなり気になります。
しかし、これも7-14mmを一緒に買うと35万円コースか…。(吐血)
キヤノン
もし、現在購入を考えるとしたら、今更一眼レフは性能の割にはでかい(というか厚い)のと重いので、山に持っていく対象にはならないのでニコンは真っ先に対象からはずれます。
しかし、キヤノンはAPS-CのミラーレスカメラのラインナップEF-Mマウントはちょっと気になります。
まあ、今検討するとしたら、EOS kiss M位でしょうか。
値段はいい感じにこなれてきています。
しかし、広角で明るめのレンズが全然無いのでちょっと無理っぽいです。
EF-M11-22mm F4.0-5.6 IS STMなどは、仮にF3.0-5.6位でもちょっとなあという感じで、実際はF4.0始まりなので全く手が出ません。
他にカメラブロガーの人たちが大好きな富士フィルムとかありますが、本体ちょっと大きめでX-H1以外は手ぶれ補正ついてないですし、レンズがさらにお高いので今回は見送ります。
実機検分
結構高い機種が多いので、秋葉原のヨドバシまで見に行くことにします。
カメラとかなら価格コムとポイント込みの値段でそれほど変わらないので、買うこともありえます。
レンズだけなら価格コムと全然値段が違うので、買えません…。
ソニー
やっぱりフルサイズのレンズはでかくて無理っぽいです。
α6000/6300/6500のシリーズは、大きさはいい感じです。
ちょっとα6500のファインダを覗いてみましたが、使い方がよくわかりませんでした。
まあ、レンズをどうするかと、値段が折り合えばありかもしれません。
パナソニック
自分は男性にしてはえらく手が小さくて女性並みなので、α7RⅢでもグリップの高さが足りないという話が多いのですが、半年以上使っている間になれてしまったりしました。
そして、G9Proを触ってみたのですが、グリップの深さが深くて握りきれないという…。
値段もこなれていて、いいカメラなので、非常におすすめなのですが、自分で買うのはちょっと無理かな…。
GX7MK3は、見た目は全くGX7MK2と変わらないので、とりあえずいいです…。
オリンパス
E-M10 mark Ⅲを初めて手に取ってみたのですが、グリップがえらく薄いですね。
小さい手の女性に向いている気がしますが、手の小さい自分でもちょっと持ちにくいです。
形とか重さはいい感じに思えます。
しかし、やはりというべきかキットレンズの電動ズームは確かにうにょうにょしてて気持ち悪かった…。
GX7MK2のレンズでも付けたらいいのかなあ…。
性能的には良さそうですが、個人的になんか合わない気がします。
E-M1 markⅡについても、高くてごついし今更手が出ないかと思ったら、すごく手に馴染むし、操作もわかりやすくてAFも爆速でした。
カメラのフォルムもいかにも一眼カメラっぽくてすごい!
うひょー、これは欲しいかもしれない。
しかし、値段的には買えないかもしれない…。
キヤノン
EOS kiss Mは、非常に手に馴染んで使いやすい感じがします。
これで、キヤノンがもっとEF-Mレンズをどんどん出してくれたら買うんだけどなあ…。
明るい単焦点がさっぱりないあたりで、ライトユースだけを想定している感じがします。
初心者の登山用のミラーレスカメラ
手元に全然カメラが無かったら、
GX7MK3 E-M10 markⅢ α6500
あたりがターゲットになると思います。
あるいは、もっと資金に余裕があれば、E-M1 mark Ⅱとかうっかり買っていたような気がします。
しかし、手元にα7RⅢとGX7MK2があると、今更こんだけのお金出してカメラ買うのかなー感がムクムクと…。
冷静になってみると、GX7MK2を持って山に登って実際に撮影してみて、納得行かなければパナソニックの8-18mmを追加で購入するのが大人の対応な気がします。
最近あんまり山に登ってないので、再開は何度も登ったゆるい山になると思いますので、一期一会で撮るぞーという感じでもありませんので。
うだうだと長文書いてしまったのにつまらない結論になって申し訳ありません…。
今後、山に登ってくるか、うっかりカメラとかレンズを買ってしまった時はまた紹介します。
続編
風景写真全般について、もう一度考えてみました。
それほど変わらないのですが、感じるところもあります。
EOS kiss Mを購入しました
結局、EOS kiss Mを買って色々撮影してみました。
趣味のカメラにEOS kiss Mはおすすめです。
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