熊本でのバス通勤がイヤになった話〜バイク通勤検討まで
熊本でのバス通勤がイヤになった話〜バイク通勤検討まで
熊本転勤と通勤手段の選択
2020年、私は熊本に転勤した。職場は熊本駅近くのビルで、自宅からは幹線道路を通って約5kmの距離である。
通勤手段として、まずは路線バスを使うことが自然だった。
自転車通勤も検討したが、普通のママチャリでは距離がありすぎて厳しく、スポーツ自転車を使うには雨の日のリスクやスーツでの通勤の手間も考慮して断念した。
熊本の複雑なバス路線事情
熊本のバス路線は複雑で、朝は近所にいくつかある公務員宿舎や大型マンションの近くのバス停を経由した後、熊本駅や職場近くのビル前に停まる快速運転のバスが数本ある。
しかし帰りは、駅周辺や住宅地をぐるっと回る環状線バスが30分に1本程度、または熊本駅から郊外へ出る路線バスが20分に1本ほどの運行頻度である。
複数バス会社の定期券購入の悩み
運行会社も熊本都市バス(旧市営バスの民営会社)と熊本産交バスの2社があり、朝の直通バスは産交バス、帰りは都市バスというパターンが多いため、定期券購入は複雑だった。
朝は片道定期券、帰りはICカードをチャージして利用し、桜町バスターミナルで6か月の定期券を購入した。カード自体は地元の交通系ICカードであるくまもんのICカード1枚である。
長く感じる通勤時間と渋滞
通勤は始まったものの、朝は快速バスがあるためそれほど時間はかからなかった。
しかし帰りは環状線バスの本数が少なく、職場のビルから駅まで徒歩10分、駅から自宅近くのバス停までさらに徒歩数分かかる。
加えて熊本市内の幹線道路は慢性的な渋滞があり、信号待ちも多く、帰宅に40分以上かかることが頻繁であった。
雨の日の遅延と精神的ストレス
特に雨の日は家族の送迎が増え、交通量が多くなるため、バスの遅延がひどくなった。
結果として往復の通勤時間が1時間ほどかかることも珍しくなく、歩く距離も多くて大きなストレスを感じていた。
バイク通勤の検討を始める
地方での通勤は片道30分程度で楽勝だろうと甘く考えていた私は、精神的に参っていった。
転居や自転車通勤も検討したが、転勤期間が約2年であり、職場の社宅も比較的新しく快適なため引っ越しのコストと労力を考え断念した。
そんな中、熊本はバイク通勤が多い地域であることに気づいた。職場の駐輪場には多くのバイクが停められており、通勤時間帯にスクーターが多く走っているのも目に入った。
しかし、自動車免許を持つ私にとって原付バイクの時速30kmという速度制限や二段階右折の規制は不便で、心理的にも抵抗感があった。
そこで、小型オートマ限定(二輪125ccまで)の免許取得を考え始めた。
普通二輪免許(小型AT限定)について
普通二輪免許(小型AT限定)は、排気量125cc以下のバイクを運転できる免許で、AT限定なのでクラッチ操作が不要で初心者や普通自動車免許保持者が取りやすい免許である。
取得にあたっては、普通自動車免許を持っているかどうかで教習内容や教習時間が異なる。
項目 | 普通自動車免許保持者 | 普通自動車免許なし |
---|---|---|
学科教習時間 | 約1時間(1時限) | 約26時間(26時限) |
技能教習時間 | 約8時間(8時限) | 約9時間(9時限) |
学科試験 | 免除 | あり |
卒業検定 | あり | あり |
概算費用 | 約7万〜10万円程度 | 約12万〜16万円程度 |
取得までの期間目安 | 1〜2週間程度 | 約3〜4週間程度 |
教習は学科教習・技能教習があり、普通自動車免許保持者でも約1時間の学科教習と8時間の技能教習が必要である。
技能教習では基本操作からコース走行まで学び、卒業検定合格が求められる。
AT限定のためクラッチ操作がなく、操作がシンプルなので比較的取りやすい免許だが、安全運転のためにしっかりとした教習を受けることが大切である。
教習所入校の準備
調べると、普通自動車免許があれば学科試験が免除され、技能講習8時間+学科講習1時間で最短2日間で免許が取得可能とのこと。
実際には予約やスケジュールの関係で多少時間はかかるようだが、比較的短期間で取得できそうである。
教習所は自宅から自転車で15分ほどの寺原自動車教習所に決め、入校手続きを進めた。
教習所の入校式では若い学生と一緒に視力検査や適性検査を受け、スマホで教習予約を取りながら通うことにした。
次回予告
次回は教習所での教習体験や免許取得、バイク購入の経緯についてお伝えする。
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