カメラの断念
カメラ趣味にかけた費用と撮影技術の習得
転勤時のカメラ機材の状況
東京から熊本に転勤する際、カメラ用品一式を荷物に詰め込んだ。
しかし、その後東京に戻るまでほとんど手をつけることはなかった。
機材の価格相場と新機種の誘惑
現在、フルサイズのミラーレス一眼カメラの相場は約30万円である。
レンズ1本で5万円、ズームレンズなら10~20万円も普通だ。
さらに撮影に必要なアクセサリーや機材を揃えると、トータルで100万円前後かかることも珍しくない。
加えて、同じシリーズの新機種が2~3年ごとに登場するため、つい欲しくなってしまうのである。
撮影技術の習得過程
撮影を続けていくと、「こうすればきれいに撮れる」「ここはこう加工すると良い」といったノウハウが自然と蓄積される。
やがて加工なしでも美しく撮れる技術が身につくのだ。
アナログフィルムの時代には1万枚撮るとプロレベルになると言われていた。
だが、デジタルカメラでは何万枚でも撮れるため、習熟までの枚数は数万枚に増えたと考えられる。
撮影会参加費の上昇と趣味にかける費用
参加費の高騰
撮影会の参加費も以前より高騰した。
昔は1時間5千円の集団撮影会や1万円の個人撮影会が一般的であった。
しかし、インフレの影響もあり、現在は集団で1万円弱、個人では1万5千円ほどかかる。
月に4~5回参加すると、撮影会だけで約5万円の出費になる。
総費用と収入のバランス
これに加え、毎月5~10万円のカメラ用品購入費を合わせると、趣味にかける費用は月10~15万円にもなる。
ブログ広告収入で1万円ほど回収していたが、ほとんど足しになっていない感じだ。
撮った写真をしまいこむだけで無駄にしないという言い訳程度になっていた。
趣味とは満足感を得るための暇つぶしであり、費用対効果が頭から抜けてしまうのは普通である。
熊本転勤と撮影環境の変化
撮影機会の激減
熊本に転勤してからは新型コロナの影響もあり、外出や撮影機会が激減した。
地域の撮影環境の違い
熊本の撮影環境は首都圏ほど充実しておらず、モデル撮影も個人的な知人を頼る形が多い。
地域の撮影コミュニティも限られているため、一般的な趣味としての認知度は低い状況である。
撮影活動の終了
結果として、熊本に来るまで数年続けた撮影活動は、体力的にも金銭的にも負担が大きく、カメラを開けることもなく箱にしまい込んでしまった。
趣味にかけるコストと満足感の考察
趣味の投資としての費用と時間
趣味には費用と時間の投資が不可欠である。
費用と満足感のバランス
カメラ趣味のように高額な機材やイベント参加費がかかる趣味では、費用がネックになることもある。
だが、満足感や達成感を得られればそれも価値になる。
生活環境の変化と趣味の終焉
私は熊本の環境変化を経て、生活が変わってしまい、カメラはお蔵入りになってしまったのだ。
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